婚約指輪とは?価格から特徴まで完全解説

  • 2025.01.17
  • コラム
チャームスジュエリー 婚約指輪とは?価格から特徴まで完全解説

婚約指輪ってどんなもの?

こんにちは。チャームスジュエリーです。

今回は私どもの視点から、お店巡りをされる前に覚えておきたい婚約指輪について、ポイントをわかりやすく紹介します。

この記事を読むことで、婚約指輪の理解が深まり、取り入れられた知識は婚約指輪探しに役立てられると思います!

婚約指輪は「結婚の約束」の象徴

婚約指輪は「結婚の約束」の象徴
指輪には、ファッションリングやカレッジリングなどさまざまな種類があります。その中で、婚約指輪は男性がプロポーズの際に、女性に贈る特別な指輪です。

相手からプロポーズを受けた女性は、婚約の証として受け取った指輪を身に着けることから、「結婚の約束」を象徴する指輪と考えられています。

婚約指輪の価格

婚約指輪の価格
婚約指輪の平均価格は30万~40万円です(2024年12月時点)。
婚約指輪に使用される宝石は、比較的価値の高いダイヤモンドが主流です。

そのため、婚約指輪の一本一本の価格が大きく異なる理由は、ダイヤモンドにあります。

詳しく見ていきましょう。

婚約指輪のメインはダイヤモンド

婚約指輪のメインはダイヤモンド
ダイヤモンドは宝石の中でも比較的価値が高く、婚約指輪1本の価格に占める割合が大きいです。
さらに、大きさや重さが増えるほど、1本の価格に占める割合が増えていきます。

併せて、ダイヤモンドは同じ大きさや重さでも、品質が異なれば、それぞれの価格に大きな差が生じます。

なぜダイヤモンドを選ぶといい?

では、なぜ「婚約指輪にはダイヤモンド」なのでしょうか?その理由を推察していきます。

1.ダイヤモンドの石言葉に意味がある?

園芸の花に「花言葉」があるように、宝石にも「石言葉」というものがあります。 ダイヤモンドの石言葉は、「永遠の愛」や「かたい絆」と云われています。

ダイヤモンドは、「一生を共にすると誓う相手に贈るもの」であるため、ダイヤモンドの石言葉は相応しく聞こえます。

2.硬さに意味がある?

2.硬さに意味がある?

宝石などの鉱物には、硬さを表す指標として「モース硬度」というものがあります。 柔らかいものから硬いものの順に1~10までの段階で評価されるモース硬度ですが、ダイヤモンドはなんと、“最大値の10”です。

そのため、ダイヤモンドは地球上でもっとも硬いとされ、「壊れない愛」や「かたい絆」などの表現をすることができます。

3.特別感が強い?

ダイヤモンドは、地球上において採掘が難しいです。さらに、形を整える加工にも手間がかかります。天然から採るとともに加工も単純ではないことから、ダイヤモンドにはこの世に一つとして同じものはありません。

それらのことから、特別感を覚えられます。

以上のポイントから、婚約指輪にはダイヤモンドが使用されているものと考えます。

ダイヤモンドの形

丸い円形のカット

丸い円形のカット

よく想像される婚約指輪の形は、丸い円形です。ダイヤモンドの最も一般的な形状であり、多くの指輪に採用されています。ダイヤモンドは鉱山から採れる鉱物ですので、婚約指輪で使用できるダイヤモンドにするには、研磨などのカットを行う工程を経ます。

そのため、ダイヤモンドの形は「〇〇カット」と呼ぶことが一般的です。

婚約指輪の一般的な円形のカットは、ラウンドブリリアントカット(Round brilliant cut)と呼びます。「光輝く」や「すばらしい」といった意味を持つ言葉で、実際にも、光反射の観点から光が効率よく反射され、圧倒的な輝きを生み出すように考えられているカットです。

「ラウンドブリリアントカット」と呼ぶのが長いような場面では、「ラウンドカット」や「ブリリアントカット」というように略称で見聞きすることもあります。

その他のカット

その他のカット

ラウンドブリリアントカット以外には、楕円形や四角形、矩形、さらにはハート形などのカットがあり、それぞれには個性的な魅力があります。

しかしそれらのカットでは、以下のようなことを考慮しなくてはいけません:

  • 比較的在庫が少ないこと
  • 同じ大きさと品質であってもラウンドブリリアントカットと価格帯が異なること
  • 縦横の大きさが違うために縦横比を考えなくてはいけないこと(etc…)

以上のように、判断の要素が増えるため、まずはラウンドブリリアントカットを検討されることをおすすめします。

ダイヤモンドはどうやって選ぶといい?

ダイヤモンドの一般形状である、ラウンドブリリアントカットの選び方に着目します。

ラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドにある4つの指標を確認して選ぶと良いです。その理由として、ダイヤモンドの4つの指標は、見た目と価格に影響するためです。

まずは、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを選ぶ際に基準として使える、ダイヤモンドの4つの指標について解説します。

1.大きさに関わる指標1.大きさに関わる指標

目視で最も確認しやすいのは、大きさです。ダイヤモンドの大きさは、付属の入れ物などにミリ(mm)表示がされていることもありますが、実際は重さを示す単位のカラット(ct)で取引することが一般的です。

重さが増すほど大きさも増すため、大きさは、カラットを関連させて想像することが慣習になっています。

2.輝きに関わる指標

輝きに関わる指標

ダイヤモンドは、実際は全てが教科書通りの形に整っていることはなく、左右や上下などのバランスがやや異なったりします。

その教科書通りの形と実際の形との差が、輝き方や煌(きら)めきに影響を及ぼすのです。

ダイヤモンドの実際の形は、鉱山から採掘されたダイヤモンド原石のカットの過程で決まり、そのままの呼称で「カット」という指標があります。
実は、カットは4つの基準の中で、“最重要”だと考えられています。

カットの良さはいくつかの視点で判断され、総合評価で決まります。5段階のグレードの最高評価は、「EXCELLENT」です。

3.綺麗さに関わる指標3.綺麗さに関わる指標

「ダイヤモンドは何色?」という問いに答えるとすれば、多くの人は「無色」と答えるかも知れません。

しかし、ダイヤモンドには色があるのです。

ダイヤモンドの色はさまざまであるものの、一般的に天然色とされるのは、黄色です。

黄色が強いダイヤモンドも取引されており、色鮮やかで数も少ないことから、高価格で取引されています。

しかし、一般的な婚約指輪では、黄色はダイヤモンドを薄く霞(かす)ませ、価値を下げる要因になっています。反対に、黄色が少ないほどダイヤモンドが無色に近づいて見た目は綺麗になり、価値は高まっていきます。

そのダイヤモンドの黄色の少なさを評価する指標があり、そのまま色の意味で「カラー」と言います。

カラーは、23段階の等級で評価されます。

4.透明度の指標

透明度の指標

ダイヤモンドは鉱山から採掘されるため、気泡やキズなどを抱くことが多くあります。

しかし、ダイヤモンドが気泡やキズなどの少ない状態で提供されているほど、輝きが増して見た目も綺麗になり、価値は高まります。

その気泡やキズなどの少なさを、透明度の意味から「クラリティ」と言います。

クラリティは11段階で評価され、高評価の辺りでは、気泡やキズなどを目視では気付けないほどになります。

そして、最高評価では、専門機関が顕微鏡で見ても確認できないほどになります。

輝きや見た目の綺麗さの裏腹にクラリティへのこだわりが強いように思われますが、理由を推察しますと、「純粋であることの証」などのように、ダイヤモンドへの意味合いが次第に強くなっていく印象を受けます。

以上から、婚約指輪のダイヤモンドは、さまざまな視点で選べられます。

その反面、見る指標が多いとも言え、実際には好みや予算などとの兼ね合いで選ばれている印象です。

ダイヤモンドは、お店によっておすすめが異なるものと思います。

しかし、ダイヤモンドは永く愛用する宝石ですので、できる限り、大きさ(カラット)よりも品質面に関わる指標を重視した方が良いと思います。

婚約指輪は何色を選ぶといい?

婚約指輪は何色を選ぶといい?

プラチナとは

婚約指輪は純白で強い輝きを持つ貴金属で作られていることが多く、それらはプラチナ(元素記号:Pt)です。

ジュエリーのプラチナは、アクセサリーのシルバー(元素記号:Ag)に比べて“2倍の重さ”があり、手に取ると小ささの割に重厚感を覚えます。

婚約指輪にはプラチナを選ぶといい?

婚約指輪は、広くはイエローゴールドなども用いられますが、初めはプラチナを検討することが国内で一般的です。

その理由には、プラチナの持つ純白の輝きはブライダルと相性が良いことや、素材としても希少性であり特別感を覚えられることなど、いくつかあります。

プラチナは錆びることがなく、年月が経っても変わらず輝き続けます。

そのため、プラチナは「永遠の愛」の象徴として、婚約指輪に相応しいです。

婚約指輪のデザイン

婚約指輪のデザイン
次に、婚約指輪のリング枠に当たる、デザインに触れてみます。

いくつかある婚約指輪のデザイン

路面店を訪れると、店内には数多くの婚約指輪が並んでいます。

しかし、婚約指輪のデザインを選ぶ際には、いくつかのデザインに分けて考えられます。それぞれのデザインの特徴をまずは見ていきましょう。

ソリテールリング

ソリテールリング
ソリテールリングは、ダイヤモンドが1粒セッティングされたシンプルなデザインです。定番のデザインで、装飾も少ないため、価格を比較的抑えられます。

ソリテールリングは、数あるデザインのなかで最も選ばれています。

メレダイヤモンド

メレダイヤモンド
リング表面に小さなダイヤモンドを数多く使用した婚約指輪のデザインです(※。ソリテールリングに比べて、全体から繊細な輝きが放たれるため、身に着けると華やかな印象を放ちます。

多くの人に好まれるデザインです。

※)特に決まった呼称がないデザインであると思い、便宜上メレダイヤモンドと呼びました。使用される小さなダイヤモンドは、0.05ct以下のものが多いです。

取り巻きリング

取り巻きリング
取り巻きリングは、メインのダイヤモンドを一周して取り囲むように小さなダイヤモンドがセッティングされたデザインです。

豪華な印象を全体的に演出できるメリットがあります。

さらに、メインの部分が大きく見えるため、選んだダイヤモンドの大きさの割には、輝きが増して見えることが特徴です。

取り巻きリングは、予算を考慮しながら選ばれることもあり、一目置かれるデザインであると思います。

その他のデザイン

その他のデザイン
近年は、メインのダイヤモンドの両脇に大きめの宝石をセッティングしたデザインも多く見受けられます。
デザインの名称は、大きめの宝石が合計3石セッティングされる様などから、トリロジーリングと言います。

婚約指輪はデザインが多様であるものの、このように分けて見られます。

ダイヤモンドの留まり方にも注目!

放たれる印象が変化する

ダイヤモンドを上から見た時、固定している部分を見ると、ポイント状になっている婚約指輪が多く見受けられると思います。

そのポイント状で固定されている部分の貴金属を、“爪(つめ又はプロング)”と言います。

婚約指輪は、爪の数で、身に着けた時に放たれる印象が変わります。
以下に、爪の数の違いが放たれる印象に及ぼす影響をまとめたので、ご覧下さい。

4本爪

4本爪
シンプルでモダンな印象に。ダイヤモンドの美しさが際立ちます。

石の周囲が広く見え、ダイヤモンドがより大きく見えるメリットが生じます。シンプルなデザインが好きな方に人気です。

5本爪

5本爪
個性的でクラシックな印象に。少し珍しいデザインになり特別感を覚えます。

4本爪よりも固定力が強くなりつつ、ダイヤモンドの輝きを邪魔しない絶妙なバランスを魅せます。

6本爪

6本爪
エレガントでクラシックな印象に。伝統的な婚約指輪のスタイルです。

ダイヤモンドをしっかり固定できるため安心感が高まり、細い爪にすれば石の輝きを損なわずバランスが良くなります。

8本爪

8本爪
華やかで豪華な印象に。ダイヤモンドの周囲に装飾感が加わります。

最も固定力が高く、大きなダイヤモンドや高価な石に適するようになります。クラシックな印象が強く、ヴィンテージ風にも見えるようになります。

固定部分がポイント状ではない留まり方もあり

固定部分がポイント状ではない留まり方もあり

婚約指輪は爪でセッティングされることが最も多く見受けられますが、実際には他の留まり方もあります。

他に多く見受けられるのは、ダイヤモンドの輪郭全てを、一周するように固定されている場合です。

この留まり方は、爪による留まり方に比べて、石が安定して留まり、指輪全体のデザインもシンプルになる傾向があります。

しかし、比較的費用が掛かるうえに、ダイヤモンドを覆う面積が広くなることもあります。

そのため、大きめのダイヤモンドを選んだ割には小さく見えてしまうというようなこともあり、その点は注意が必要です。

まとめ

まとめ
婚約指輪は数あるジュエリーのなかでも「結婚の約束」を象徴する指輪と考えられていることから、さまざまな意味合いを持つダイヤモンドとプラチナを用いることが慣習です。

ダイヤモンドは婚約指輪のなかでも特に重要な要素であり、選び方も十人十色です。

しかし、婚約指輪は「一生モノ」であり、リング枠のデザインはのちに改作が可能ですが、ダイヤモンドは永く愛用されます。

ダイヤモンドは大きさも重要ですが、
“大きさ以上に品質面を重視するとよいのでは”と私どもは考えます。

永く愛用する特別な婚約指輪を、ぜひ様々な視点から検討してみて下さい!

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