結婚指輪とは?価格からデザインを完全解説
- 2025.01.24
- コラム

こんにちは。チャームスジュエリーです。
今回は、お店巡りをされる前に覚えておきたい結婚指輪について、私どもの視点からわかりやすく紹介します。
この記事を読むことで、結婚指輪への理解が深まり、お二人の結婚指輪探しに役立つと思います!
目次
そもそも結婚指輪とは?
結婚指輪は、「結婚の証」として夫婦両方が着用する指輪のことを言います。
婚約指輪と異なるのは、普段の日常で身に着けること。
デザインはファッションリングやカレッジリングなどを含むジュエリー全体の中では、シンプルな傾向です。
結婚指輪の価格
結婚指輪の平均価格は、男女ペアの2本で25万円前後です(2024年12月時点)。
結婚指輪は一本一本価格が異なり、低価格では1本当たり5万円以下で購入でき、高価格では1本当たり100万円以上のものもあります。
結婚指輪の装飾はダイヤモンドが一般的ですが、ダイヤモンドはルビーやサファイア、エメラルドのように比較的価値が高いです。
そのため、結婚指輪の価格が異なる理由はダイヤモンドにあります。
結婚指輪のダイヤモンド
ダイヤモンドは、基本的に、大きいものは使いません。結婚指輪にはダイヤモンドを使わないデザインもあり、その場合価格帯は低めです。
しかし、ダイヤモンドを使うデザインではダイヤモンドの費用がかかり、結婚指輪1本当たりの費用の半分以上を占めることがあります。
また、ダイヤモンドが多いほどダイヤモンドの費用は割合が増して価格帯は高まります。
ダイヤモンドは価格に直接関係しますが、繊細な輝きを放って、結婚指輪の魅力を高めることも確かです。
ダイヤモンドの多さは、基本的に重さの単位である、カラット(単位:ct)で計ります。
そのため、結婚指輪は、ダイヤモンドのカラットで価格が決まるといっても過言ではありません。
エタニティリングの存在
結婚指輪のダイヤモンドは、価格に直接関係するものの、それに見合う魅力があります。
そのダイヤモンドを多く使うため、結婚指輪で人気度が高くて代表格になるのが、エタニティリングです。
魅力的であるも価格は高め
エタニティリングは、簡潔に言うと、ダイヤモンドがリングを一周するデザインです。種類も豊富で、良質なものはダイヤモンドの輝きが非常に魅力的です。
しかし、エタニティリングはダイヤモンドのカラット数が比較的高いため、価格帯はもちろん高めです。
そのため、エタニティリングは、予算を考慮する場面が多いです。
エタニティリングを購入すると決めるも、結婚指輪の予算から外れてしまって、婚約指輪として購入するようなカップルや結婚〇〇周年記念の贈り物として購入する人もいます。
かさね着け
結婚指輪は、エタニティリングの人気度が高いのは確かですが、結婚指輪はダイヤモンドの魅力だけではありません。
結婚指輪は、身に着ける好みのスタイルやデザインを見つけることも、楽しい一面であり魅力です。
身に着けるスタイルでは、近年国内で人気かつカップルに幅広く好まれているのが、かさね着けです。
かさね着けは、リング2本を重ねて身に着けるスタイルで、結婚指輪を先(下)に、婚約指輪を後(上)に着用します。
かさね着けが人気な理由には、次のようなことがあります:
- 婚約指輪のダイヤモンドとの相乗効果が得られる
- 指輪2本の組合せを楽しめる
- デザインの幅が広がる(etc…)
リング全体の形に着目!
婚約指輪はストレート上にダイヤモンドといったリングが多い一方、結婚指輪はウェーブやカーブなどをなめらかに描くといったリングが多く見受けられます。
かさね着けは、婚約指輪の輪郭やフォルムにフィットするかどうかの相性の良さが重要であり、結婚指輪の探し方が婚約指輪との相性の良さに影響します。
さらに結婚指輪のデザインでは、ウェーブやカーブなどをどのように描いているのか、もしくは普通のストレートなのかによって、身に着けた際に放たれる印象が変わります。
そのため、好みの結婚指輪を探すには、リング全体の形に着目する必要があります。
結婚指輪のリング全体の形は、主に3つです。画像とともに、リング全体の形を見ていきましょう。
V字リング
V字リングは、リングのアームがVの形をしたデザインのリングです。
かさね着けの場合、婚約指輪でダイヤモンドやメインの装飾が比較的大きいものと相性良く身に着けられます。
身に着けた際には、指を細く長く見せる効果があります。
S字リング
S字リングは、リングのアームが緩やかなS字を描いたリングです。
かさね着けの場合、婚約指輪もアームがS字でラインがなるべくピッタリ合うものと相性良く身に着けられます。
ただし、店頭で選んでかさね着けするような場合、婚約指輪とピッタリ合う結婚指輪を探すのは難しいなど、難易度は高めです。
身に着けた際には、手元を柔らかく女性らしい印象に引き立てるのが特徴です。
ストレート
ストレートは、リングのアームがV字やS字のウェーブを描かない、通常のリングです。
かさね着けの場合、比較的多くの婚約指輪と相性良く身に着けられます。
ただし、婚約指輪のダイヤモンドやメインの装飾が大きい場合は、かさね着けした際に2本の間の隙間が目立つ可能性があります。
その場合は、より婚約指輪とフィットしやすい可能性があることから、V字リングも検討してみましょう。
身に着けた際には、定番のデザインのため指になじみやすく、さまざまなシチュエーションに溶け込みます。
かさね着けは相性の良い組合せにすることで、より一層楽しめると思います。
また、リング全体の形は、結婚指輪を身に着けた際に放たれる印象にも影響を及ぼしていることがわかります。
そのため、好みの結婚指輪を探す際はリング全体の形を見ると良く、次の2つの観点から決めると良いと思います:
- かさね着けでの婚約指輪との相性
- 身に着けた際の印象
他にも実はデザインに影響を及ぼすポイント
結婚指輪のデザインでは、リング全体の形以外にも、影響を及ぼすポイントがあります。
着目されにくいポイントですが、実は身に着けた際の印象に影響を及ぼすポイントがいくつかあるため、紹介します。
1.リング幅
リング幅は、身に着けている際に、リングを上から眺めた際の厚さを指します。
リング幅は異なると、身に着けた際に放たれる印象を変えます。
文章のみではわかりづらいので、画像とともに詳しく紹介します。
1. 細め(リング幅:1.8mm)
華奢で上品な印象を放ちます。
2. 標準(リング幅:2.4mm)
非常に自然でオーソドックスな印象を受けます。
3. 太め(リング幅:2.9mm)
オシャレな印象と程よい存在感を放ちます。
このように、結婚指輪のリング幅が異なることで、身に着けた際に放たれる印象に影響を及ぼします。
今回は、1.8、2.4及び2.9mmを紹介しましたが、実際は0.2mm単位の微妙な違いで、身に着けた際に放たれる印象が変わってきます。
リング幅は自身が受ける印象にも影響します:
- 細め→軽くて圧迫感のない着け心地を覚える
- 標準→安心感を覚える
- 太め→ややボリューム感を覚える
2.丸みVS平ら
結婚指輪のデザインの違いについて、これまでいくつか着目してきました。
しかし、結婚指輪の教科書のような視点で最も重要なポイントとなるのが、リング表面の形です。
リング表面の形は、丸みを帯びているのか、もしくは平らであるのかの大きく2つに分けられます。
リング表面の形が異なることにより、身に着けた際に放たれる印象が大きく変わるのです。
では、2つの形を詳しく見ていきましょう。
A.丸みを帯びたリング
リング表面の形が丸みを帯びたリングは、リングの断面が半円形になっています。
身に着けることで、柔らかい印象を与えることが特徴です。
リング表面の形が丸みを帯びたリングの総称は、甲丸リングと呼びます。
B.平らなリング
リング表面の形が平らであるリングは、リングの断面が平坦な形状になっています。
身に着けることで、スタイリッシュな印象を与えることが特徴です。
リング表面の形が平らであるリングの総称は、平打ちリングと呼びます。
リング表面の形が平らではないものの、リングの断面が半円形といえるほど丸みを帯びていないような標準的な結婚指輪では、実際は気にする必要はありません。
しかし、甲丸リング寄りのデザインは柔らかい印象寄りに、平打ちリング寄りのデザインはスタイリッシュな印象寄りになることは確かなことです。
店頭で選ぶ以外の方法もある結婚指輪
好みのデザインを探すため、路面店を訪れて結婚指輪を選ぶシチュエーションは、結婚指輪探しで一般的です。
しかし、これまでデザインのポイントに着目してきたものの、場合によっては、好みに合うデザインが見つからない可能性もあります。
そこで、好みのデザインを探すということから、作ってもらうことに着目したいと思います。
結婚指輪を作ってもらうことは、オーダーメイドのことを指します。
オーダーメイドの解説は、詳しくはこちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧下さい:
今回の記事では、結婚指輪でのオーダーメイドの特徴を、一般的にお店で選ぶ“既製品”のメリット及びデメリットと比較して分かりやすく解説したいと思います。
A.既製品
メリット:
・沢山の種類の中で選べる
・実物を着用できる
・在庫があれば即日で持ち帰ることができる
デメリット:
・好みの条件に合うデザインが見つからないことがある
・デメリットと言い切れないが、身近な人とデザインが被る可能性がある(etc…)
B.オーダーメイド
メリット:
・好みを形にできる
・世界に一つしかない特別感を覚えられる(etc…)
デメリット:
・何もない状態から作るため、出来上がりのイメージが想像しにくい
・納期までに時間がかかる(->結婚式との日程などが迫ってきている場合などにはおすすめできない)
・リング幅やダイヤモンドを減らす必要がある、もしくはオーダーメイドの料金が発生する
オーダーメイドはお店選びから?
以上のように、オーダーメイドは好みに合うデザイン求める上で最も合理的です。
しかし、その引き換えに、出来上がりイメージの難しさや納期、コスト面などのデメリットがあります。
実際のオーダーメイドを取り扱うお店は、オーダーメイドのデメリットに問題意識を持っています。
お店側はデメリットを前提にサービスを考えており、デメリットへの対応やアプローチは、お店によって異なるのです。
そのため、オーダーメイドを検討する際は、オーダーメイドのお店を入念にリサーチすると良いと思います。
結婚指輪の色
デザインの仕上げに、結婚指輪の色に触れたいと思います。
結婚指輪の金属
結婚指輪は、国内では一般的に、純白で強い輝きを持つプラチナ(元素記号:Pt)で作られています。婚約指輪も同様です。
ジュエリーのプラチナは、アクセサリーのシルバー(元素記号:Ag)に比べて重さは2倍あり、手に取ると小ささの割に重厚感を覚えることが特徴です。
結婚指輪にはプラチナを選ぶ
結婚指輪の金属には、金色に輝くイエローゴールドや少し赤みを含んだピンクゴールドがあり、実際に店頭にも並んでいます。
しかし、初めは、プラチナを検討すると良いと思います。
その理由として、次のようなことがあります:
・上図のように国内では一般的である
・プラチナの持つ純白の輝きはウェディングドレスや白無垢の白色と相性が良い
・素材の希少性から特別感を覚えられる(etc…)。
以上から、結婚指輪には、プラチナを選ぶことから始めると良いと思います。
男性のリング
男性のリングは、女性とペアで購入することが一般的です。
しかし、近年のブライダル業界では女性のリングが多く掲載されるように、カップルの結婚指輪探しでも女性が男性よりも主体になる傾向です。
そのため、男性のリングは、女性のデザインに合わせたり全体的にシンプルに作ることが一般的です。
特徴的なポイント
女性のリングが主体になる傾向ですが、男性のリングにも特徴的なポイントがあります。
まず男性のリングのダイヤモンドは、女性のリングに比べて同等か少ない、もしくは入れないことが一般的です。
さらにリング幅は、女性の2.0~2.5mmに対して2.5~2.8mmが平均的であり、リングは太めです。
リング幅の太い結婚指輪は、おおよそカジュアルな印象を放つ傾向にあり、同時に存在感も放てるため、比較的手の大きい男性には広く好まれているものと思われます。
印象に残る刻印
お二人の好みの結婚指輪が探せましたら、最後にぜひ検討したいことが、刻印です。
刻印では、リングの内側に名前や日付、素材名などを入れます。
刻印は、職人が手打ちや彫刻機で入れる場合とレーザー光による彫刻機で入れる場合があります。近年は自由度の高さなどから、後者のレーザー光による彫刻機、レーザーマーキングが主流です。
レーザーマーキングでは、お互いの名前や記念的な日付などを、通常から手書き風までと様々なフォントでリングの内側に入れられます。
お互いに、結婚指輪の内側に文字や記念的な数字などを入れることで、結婚指輪がお二人にとってより印象深いものとなります。
まとめ
結婚指輪は数あるジュエリーのなかでも「結婚の証」として夫婦両方が着用する指輪と考えられています。
結婚指輪に使うダイヤモンドは魅力的であり、その分価格帯も上昇することから、予算との兼ね合いでカラット数を見ると良いです。
しかし、結婚指輪はダイヤモンド以外にも、好みの身に着けるスタイルやデザインを見つけることも魅力的な一面です。
近年は、かさねづけが支持されていますし、かさね着けの有無にかかわらず、リング全体の形、リング幅、丸みvs平らに着目するだけで、好みのデザインを見つけやすくなると思います。
もし、路面店などを巡ってみて好みのデザインが見つからないような場合は、オーダーメイドも検討してみて下さい。
デメリットはあるものの、好みの結婚指輪に近づける合理的な方法に変わりはなく、お店選びによっては満足度を高められます。
結婚指輪が出来上がった際は、リングに記念的な刻印を入れて、是非思い出の深い結婚指輪をお二人で手に入れてみて下さい!