オーダーメイドとは?メリットからデメリットまで網羅的に解説
- 2025.02.03
- コラム

こんにちは。チャームスジュエリーです。
皆さんは、ジュエリーの購入を検討される際に、どのような方法でお求めになりますか?
今回は、ジュエリーの購入を検討される前に覚えておきたいオーダーメイドについて、私どもの視点からわかりやすく紹介したいと思います。
この記事を読むことでオーダーメイドへの理解が深まり、自分の好みに合うジュエリーを手に入れるのに役立つと思います!
目次
オーダーメイドとは?
オーダーメイドは、自分の希望やこだわりに基づいて、ジュエリーを完全に一から作るサービスです。
オーダーメイドは、自分の好みのデザインを求める、最も合理的な手段です。
オーダーメイドでやること
具体的に、オーダーメイドは次のような部分をカスタマイズします:
- 宝石の種類
- 宝石のサイズ及び品質
- 宝石の量
- デザインの種類
- デザインの細かいディテール
- 貴金属の色
- リングサイズ
以上のように、オーダーメイドは隅々にわたる要望をジュエリーに反映します。
既製品VSオーダーメイド
オーダーメイドへの理解をさらに深めるには、路面店に並ぶ普通の“既製品”と比較するとわかりやすいです。
そこで、既製品とオーダーメイドの比較を、メリット及びデメリットで行います。
既製品
メリット:
- 沢山の種類から指輪を探せる
- 実物を見たり着けてみたりして、自分の指にマッチしているか、似合っているかを確認できる
- 即日で持ち帰ることができる(※サイズ条件あり)
デメリット:
- 好みが見つからないことがある
- 大手ブランドのデザインなど友人や知り合いと被ってしまう可能性がある
- サイズが合わない場合、サイズ直しが必要になる
- 前述のサイズ直しで、指輪が歪む可能性がある(※特にハーフエタニティリング及び厚みが1mm前後の薄いリング)
オーダーメイド
メリット:
- 自分の希望やこだわりを反映できる
- 世界に一つしかないデザインで作れ、特別感を覚えられる
- サイズ直しが要らない
デメリット:
- 何もない状態から作るため、出来上がりのイメージが想像しにくい
- 納期が長い
- 素材や宝石を減らす必要がある、もしくはオーダーメイドの料金が発生する
ネックになるオーダーメイドのデメリット
以上のように、オーダーメイドは好みのデザイン求める魅力的な手段であるものの、次の点が購入への支障をきたすと思います:
- 実物を見れず出来上がりのイメージが難しい
- 即日持ち帰れず、納品までの時間が要る
- コストへの不安
以上の購入への支障をきたす点は、オーダーメイドのネックになります。
オーダーメイドのネックを解消する
オーダーメイドのネックには、まったく対処できないわけではありません。
そこで、オーダーメイドのネックとなる、購入への支障を取り除く方法を紹介します。
1.出来上がりまでのイメージを具現化する
オーダーメイドでは、完成まで実物を見れません。
しかし、お店や製作者と具体的なデザインを計画することで、出来上がりのイメージを具現化できます。
出来上がりのイメージを具現化するには、以下のような方法があります:
- 類似商品を見せてもらう
- デザイン画を描いてもらう
- 3Dデータを作成してもらう
- 模型を作ってもらう(3Dプリンター、造型機)
さらに、お店や製作者と事前確認や進捗確認を行えれば、出来上がりのイメージをより想像しやすくなります。
2.納期の確認
オーダーメイドの大きなデメリットの一つが、即日持ち帰れないということです。
お店や製作者からの納期の確認は必須ですが、納品までにも時間を要することに変わりはありません。
しかし、次のような方法で、納期の延長を防いだり、納期を短くできるかも知れません:
1.「〇月〇日までに欲しい」と伝える
オーダーメイドの納期をお店や製作者と話す際は、理由とともに「〇月〇日までに欲しい」と伝えることをおすすめします。
例えば、指定の日までに欲しい理由には、次のようなことが挙げられます:
- 贈り物のジュエリー→誕生日、クリスマス、プロポーズ
- 人生の節目のイベントに必要なジュエリー→卒業式、入学式、結婚式
- プライベートに身に着けたいジュエリー→長期休暇の旅行、正月休み(etc…)
2.デザインを極力シンプルにする
オーダーメイドが複雑になればなるほど、納期が長くなるリスクも増えます。
納期を短くしたい場合は、ジュエリーのデザインを、極力シンプルなものにしましょう。
ジュエリーのデザインでシンプルにできるポイントには、次のようなことが挙げられます:
A花や植物などのオーガニックなデザインを少な目にする
花や植物などのオーガニックな自然由来のデザインには設計に時間を要します。
ジュエリーはシンプルな直線や曲線、円を描くだけでも魅力的なため、花や植物などのオーガニックなデザインを少な目にすれば作る時間が短くなります。
B宝石を少な目にする
ジュエリーを作るのに時間を要する主なポイントは、宝石による装飾です。
宝石が1石のみのデザインや、宝石を使わないデザインは、比較的短時間で作れます。
3.宝石の納期を気にする
宝石を取り寄せるのに要する時間は、オーダーメイドの納期が長くなる最も大きな要因です。
なお、宝石の在庫があれば、この項目は問題になりません。
また、在庫がなくても、多く流通している宝石では問題になりません(ex.平均的なサイズのダイヤモンドなど)。
しかし、次のような宝石は問題になります:
- 記念日とカラットの数字が同じ宝石(ex.3月14日が誕生日→0.314カラットのダイヤモンド)
- 大きさの揃った宝石が複数必要(ex.エタニティリングで価格帯の高いもの)
- 主流以外のカット(ex.円形のカット以外のダイヤモンド)
(etc…)
以上の宝石は、取り寄せるのに時間を要し、ジュエリーの納期もそれに伴って長くなります。
実際は、宝石を取り寄せるのに「○ヶ月」など、作る時間よりも宝石を取り寄せる時間の方が多くかかる場合もあります。
そのため、取り寄せるのに時間がかからない宝石を選ぶと、納品までの時間は短くなります。
3.予算内で納得できるオーダー方法
オーダーメイドは、一人一人に合わせてジュエリーを作ることから、コスト面が不安です。
そこで、オーダーメイドへの満足度を低めることなく、コストを下げられる方法を紹介します:
A宝石から素材自体の装飾へ変更する
宝石を使う量に絶対条件がなければ、宝石を減らすことを検討してみて下さい。
宝石による装飾部分を、ミルグレインなどの貴金属による表現に変更すれば、宝石ほどではなくても華やかさを保てます。
宝石を減らせれば、宝石にかかるコストを下げられます。
Bデザインを極力シンプルにする
オーダーメイドは、想像が膨らみ、最初の設計でオリジナル性の高めなデザインが思い浮かびがちです。
オリジナル性の高いデザインは特別感を覚えられる反面、コスト面が不安な場合はコストを上げてしまうかも知れません。
そのため、デザイン全てに絶対条件がなければ、極力シンプルにすることを検討してみて下さい。
例えば、花や植物などのオーガニックで複雑な一部をシンプルな直線や曲線、円を描くデザインに変更したり、一部が左右または上下対称になるようなデザインにすることで、デザインや設計にかかるコストを多少下げられます。
しかし、デザインをシンプルにしすぎて、既製品と同等なデザインになってしまうことには注意して下さい。
C軽めの設計にする
近年、金を始めとした貴金属の高騰が目立ちます。
オーダーメイドの最初の設計や重厚感に絶対条件がなければ、出来上がりのジュエリーが軽くなるデザインを検討してみて下さい
例えば、リング幅を減らしたり中抜きをすることで、貴金属にかかるコストを下げられます。
しかし、リング幅や厚みを薄くしすぎて、耐久性が低下することには注意して下さい。耐久性が特色のジュエリーが機能しない場合があります。
D納期に余裕を持たせる
最後に、触れたいのが、納期に余裕を持たせることです。
納期に余裕を持たせることは、お店が設定している「特急料金」のようなサービスを除き、直接コストを上げる要因にはなりません。
しかし、急ぎの依頼ではデザインや計画の時間が減って、これまでのA~Cの方法を取る余地がなくなります。
納期に余裕を持たせることは、間接的にコストの削減につながります。
お店選びを念入りに
以上から、オーダーメイドのネックとなる、購入への支障を取り除く方法を紹介してきました。
しかし、自身では対応が難しい方法もあります。
そこで、重要になるのが、お店選びです。
オーダーメイドを取り扱うお店は、購入への支障に問題意識を持っています。
そのため、お店は、オーダーメイドのネックとなる購入への支障を取り除く方法をサービスに取り入れているのです。
しかし、サービス内容は、お店によって異なります。
そのため、オーダーメイドを検討する際は、オーダーメイドのお店を入念にリサーチしてからお店を訪れることをおすすめします。
どうしてもオーダーメイドに踏み切れない場合
これまでの解説を踏まえた上でも、オーダーメイドの購入に踏み切れない場合の方法を紹介します。
オーダーメイドからは外れますが、オーダーメイドに近いもう一つの手段があります。
それは、セミオーダーメイドです。
セミオーダーメイドとは?
セミオーダーメイドは、自分の希望やこだわりなどに基づいて、ジュエリーを既存のデザインからアレンジを加えて作るサービスです。
セミオーダーメイドは、自分の好みのデザインを求める、合理的で経済的でもある手段です。
セミオーダーメイドのアレンジでやること
具体的に、セミオーダーメイドのアレンジでは次のような部分をカスタマイズします:
- 宝石の種類
- 宝石のサイズ及び品質
- 宝石の量
- デザインの種類(選択式)
- リング幅などの限定的な細かいディテール
- 貴金属の色
- リングサイズ
以上のように、セミオーダーメイドは限られた範囲で伺った要望をジュエリーに反映します。
セミオーダーメイドの理解をさらに深めるため、メリット及びデメリットに触れたいと思います。
メリット
- 部分的に自分の希望やこだわりを反映できる
- 既製品に比べてオリジナル性が高く、やや特別感を覚えられる
- サイズ直しが要らない
- オーダーメイドに比べて出来上がりのイメージが想像しやすい
- オーダーメイドに比べて納期が短い
- オーダーメイドに比べて料金がリーズナブル
デメリット
- オーダーメイドに比べてオリジナル性が低い
- 実物確認ができない
- 即日持ち帰れず、納期がある
- デザインの調整料がかかる可能性がある
こういう人におすすめ
セミオーダーメイドは、出来上がりイメージのしやすさ、納期の短縮およびコストを下げるという点で、オーダーメイドに踏み切れないという人におすすめです。
オリジナル性はオーダーメイドに比べて低いものの、自身の好みのデザインが既製品では見つからなかった場合にはセミオーダーメイドを選択する余地はあると思います。
まとめ
オーダーメイドは、自分の希望やこだわりに基づいて、ジュエリーを完全に一から作るサービスです。そして、好みのデザインを求める、最も合理的な手段です。
しかし、オーダーメイドのメリットと引き換えに、デメリットが購入への支障をきたす点となるのは事実です。
そのため、オーダーメイドを検討する際は、購入への支障をきたす点となるオーダーメイドのネックをどれだけ解消できるのかという視点で、お店選びを積極的にすることをおすすめします。
オーダーメイドをいくらか検討したものの、購入に踏み切れないという場合は、ぜひセミオーダーメイドも検討してみて下さい。
セミオーダーメイドは、オリジナル性がやや低くなることを引き換えに、オーダーメイドのネックを容易に解消してくれます。
最後に
オーダーメイドのお店の事例紹介として、オーダーメイドを専門とする当店の紹介をさせて下さい。
当店のオーダーメイドでは、オーダーメイドのネックの3点すべてに、次のような対応とアプローチをサービスに取り入れています:
1.実物を確認できないため出来上がりイメージが難しい
→ 3Dデータを用いて、完成後の再現画像をお客様に提示します。
さらに、3Dプリンターでワックス素材のサンプルを作り、お客様に直接手に取ってもらうことで、出来上がりのイメージの誤差を小さくしています。
2.即日持ち帰ることができないうえ、納品までの時間がかかる
→ お客様の納期の相談には柔軟に対応しています。
伺った希望の納品日などから、納品日に間に合うデザインを提案させていただくこともあります。
3.高額になりそうというようなコスト面の不安
→ お客様にはまず、予算を伺っています。
予算とニーズに合わせて、お客様の満足度を高められるデザインを、コンテスト受賞歴のある職人と打ち合わせながら、考案しています。
当店ではまた、セミオーダーメイド商品も揃えています。
ウェブサイト上では、既存のデザインに宝石のサイズや量、リング幅などのアレンジを加えた際のデザインを、瞬時に確認できるシステムを整えています。
よろしければ、当店のオーダーメイドページもぜひご覧下さい: