鑑定書・ソーティングメモの見方を完全ガイド!ダイヤモンド選びに必須の知識
- 2025.03.31
- コラム

「鑑定書やソーティングメモって何?」
「どうやって見ればいいの?」
こんにちは。チャームスジュエリーです。
皆さんは、婚約指輪の購入時に、鑑定書やソーティングメモを気にして購入していますか?
本記事では、購入前に覚えたい鑑定書・ソーティングメモを紹介します。
ぜひ、鑑定書やソーティングメモを読み取り、理想のダイヤモンドを手に入れて下さい!
目次
鑑定書・ソーティングメモとは?
まず、“鑑定書”と“ソーティングメモ”の基本を、それぞれ紹介します。
鑑定書(グレーディングレポート)とは?
鑑定書は、ダイヤモンドの状態と品質を保証する、格式の高い証明書です。
「グレーディングレポート」とも言われます。
発行機関は以下の2つが多いです:
- 米国宝石学会(=GIA)
- 中央宝石研究所(=CGL)
ソーティングメモとは?
ソーティングメモは、基本的に果たす役割が鑑定書と同じです。
しかし、ソーティングメモは、ダイヤモンドの価値を定める必要最低限の情報しか記載されていません。
そのため、鑑定書は格式が高いメリットがあり、ソーティングメモは“扱いやすい”メリットがあります。
そもそもなぜ必要なのか?
では、鑑定書とソーティングメモをダイヤモンドに付けるのは、どういった理由があるのでしょうか?
品質保証と資産価値
ダイヤモンドは地球上で高価な天然素材のため、国際的な研究機関が、用いるダイヤモンド一つ一つを分析しています。
分析することで、様々な役割が果たされています。
合成ダイヤモンドとの区別
鑑定書やソーティングメモは、普通の天然ダイヤモンドと「合成ダイヤモンド」を区別する上で重要です。
合成ダイヤモンドは、近年、人工的に生産できるダイヤモンドとして、中国などを中心に多く出回っています。
合成ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと見た目も化学構造も同じため、特殊な分析器でないと区別できません。
鑑定書やソーティングメモは、天然ダイヤモンドを合成ダイヤモンドから区別するために必要です。
(※注意点:GIAの鑑定書を利用する際は、天然と合成のダイヤモンドの書面形式が同一なため、混合しないよう注意して下さい。
合成ダイヤモンドの場合は、書面の一部に「Laboratory-Grown」の記載があり、そこで見分けます。)
得られる安心感
鑑定書は、婚約の際に役立ちます。
お互いのご両親に、鑑定書を見せる機会があれば、婚約に際して両者とも安心してもらえます。
ただし、そのような場面では、ソーティングメモは相応しくないため注意して下さい。
ソーティングメモはどんな時に使われるのか?
ソーティングメモは、ダイヤモンドを選ぶ際に使います。
コンパクトでダイヤモンドの袋に入っていることが多く、取り扱いに優れます。
ソーティングメモに限っては、有名なGIAやCGL以外の機関が発行するものが、出回っています。
どちらを選ぶべきか?
婚約指輪では、鑑定書の方が、果たす役割が大きいです。
「ソーティングメモはあるけど鑑定書がない」場合は、お店を通して積極的に鑑定依頼に出しましょう。
ダイヤモンドのお悩みは、ぜひご相談を。
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鑑定書・ソーティングメモの見方
それでは、実際にA. 鑑定書とB. ソーティングメモの見方を解説していきます。
A. 鑑定書
鑑定書は、上の画像のように3ページあります。
しかし、見るのは下の画像の2ページだけで十分です。
形
まず最初に、左上の形を見ます。
「カット・形状」とあり、ダイヤモンドの形が書かれています。
婚約指輪では、基本的に円形のダイヤモンドを使うため、「ラウンド・ブリリアント・カット」と書かれていることが多いです。
もし、楕円形のダイヤモンドを選べば「オーバル・カット」、矩形を選べば「エメラルド・カット」、ハート形を選べば「ハート・シェイプ・カット」などと記載されます。
大きさ
次に大きさです。
画像の場合、ダイヤモンドが円形のため、直径が「最小3.84~最大3.87」mmと書いてあります。
ダイヤモンドでは、直径に違いがあり、最大と最小の間に0.1mm以下の差があります。
そして、次の「2.39」mmは、高さを示します。
基本的に、直径と高さは比例します。
カラット
次の段落では、「カラット」が書かれています。
カラットは、最重要部分です。
平均的には、0.2~0.4カラットの範囲で記載されます。
画像でも、「0.215」カラットと書かれており、平均的なダイヤモンドであることが分かります。
そのため、平均的なダイヤモンドの視点で、以降の項目を解説していきます。
(0.5カラット以上で記載されている場合は、B. ソーティングメモで見方を解説しておりますので、よろしければそちらをご覧下さい。)
カラットを詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧下さい:
カラー
次の行は、「D」と書かれています。
このアルファベットは、「カラー」という、色の項目です。
「D」は、最も優れたカラーを示します。
0.2~0.4カラットの平均的なダイヤモンドでは、「D」、次いで「E」及び「F」までが記載されます。
また、そこからさらに下の「G」、次いで「H」及び「I」も記載されることがあります。
しかし、「I」以下のアルファベットは、平均的なダイヤモンドからすると劣ります。
このアルファベットは、「D」に近いほど無色透明で、見た目の優れることを表します。
クラリティ
「クラリティ」は、ダイヤモンドにキズや気泡がどれほど含まれているかを示します。
画像は「VVS-1」とあり、優れていることを示します。
他にも、「VVS-2」や「VS-1」、「VS-2」も、優れていることを示します。
しかし、「SI」や「I」は、0.2~0.4カラットの平均的なダイヤモンドからすると、劣ります。
ただし、「IF」又は「FL」は、画像の「VVS-1」よりも優れるため、高品質です。
カット
「カット」は、最後の重要項目です。
画像は「エクセレント」になっており、最も優れたことを示します。
しかし、0.2~0.4カラットの平均的なダイヤモンドでは、「エクセレント」が普通です。
「VERY GOOD」はまだ許容範囲ですが、「GOOD」や「FAIR」などと書かれていれば、平均的なダイヤモンドからすれば劣ります。
カットの詳細1
他にもいろいろと記載されますが、後はそれほど重要ではありません。
しかし、鑑定書を手にすると気になる場合に、一応説明します。
「Others」と書かれている項目の、「研磨状態」と「対称性」を見て下さい。
この2つは、一つ上の「カット」の、さらに細かくしたデータです。
もし、「カット」が「エクセレント」であれば、「研磨状態」と「対称性」も基本的に「エクセレント」と表示されます。
カットの詳細2
次のページの「プロポーションズ」も、前述の「カット」を、さらに細かくしたデータです。
ダイヤのイラストに「パーセント(%)」や「角度(°)」の数字がありますが、前述の「カット」が「エクセレント」であれば、基本的に全て優れていると解釈して下さい。
なお、前述の「カット」が「エクセレント」以外であれば、どこかの部分が劣ることを示します。
「プロポーションズ」と前述の「研磨状態」、「対称性」も含め、「カット」ことを詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい:
B. ソーティングメモ
上は、ソーティングメモの画像です。
左上の項目から、「カラット」、「カラー」、「クラリティ」及び「カット」の順に、それぞれ「0.215 ct」、「D」、「VVS-1」及び「エクセレント」と書かれています。
ソーティングメモは、簡潔で見やすいです。
全てを見渡せば、「このダイヤモンドは平均的で、その中でも品質がやや優れている」ことが一目でわかります。
しかし、どうすれば一目でダイヤモンドを把握できるのでしょうかか?
①カラット
まずは、カラットを見ます。
ここで、数値が0.2~0.4ctの範囲内かどうかを見ます。
0.2~0.4ctであれば、それは、平均的なダイヤモンドです。
しかし、0.5ct以上であれば、大きめのダイヤモンドとして見ます。
以降は、「0.2~0.4ct」と「0.5ct以上」に分けて、見方を解説していきます。
②カット
まず、項目を2つ飛ばして、「カット」を見ます。
「カット」は、品質で最重要の項目です。
0.2~0.4ctで平均的なダイヤモンドは、しっかりと「エクセレント」になっているかを見ます。
もし、「エクセレント」でなければ、他のダイヤモンドを選んで下さい。
しかし、0.5ct以上で大きめのダイヤモンドは、「VERRY GOOD」も許容範囲に入ります。
また、0.5ct以上の中でも1.0ct以上の場合は、「エクセレント」が希少になり「VERRY GOOD」や「GOOD」が普通に入ってきます。
さらに、2.0ct以上では、「エクセレント」が手に入らないと考え、さらに下の「FAIR」や「POOR」も混じって価格との相談になります。
③カラー
ここで上から2番目のカラーを見ます。
0.2~0.4ctで平均的なダイヤモンドは、「D」、「E」または「F」になっているかを確認して下さい。
「G」、「H」及び「I」も許容範囲ですが、その場合は、やや品質が劣ると考えます。
0.5ct以上で大きめのダイヤモンドも、上記と同様です。
しかし、0.5ct以上の中でも1.0ct以上は、「J」や「K」なども混じって価格との相談になります。
④クラリティ
最後にクラリティです。
0.2~0.4ctで平均的なダイヤモンドは、「VVS」や「VS」と表記される、「VSクラス」かどうかを確認して下さい。
もし、「IF」や「FL」であれば、逆に高品質なダイヤモンドになります。
しかし、「SI」であれば、品質が劣ってしまいます。
0.5ct以上で大きめのダイヤモンドも、同様に「VSクラス」を選んで下さい。
しかし、0.5ct以上の中でも1.0ct以上は、「SI」も許容範囲です。
さらに、2.0ct以上にもなると、「I」も混じって価格との相談になります。
まとめ
本記事をまとめると次の通りです:
- 鑑定書・ソーティングメモってそもそも何?:
-鑑定書→ダイヤモンドの状態と品質を保証する、格式の高い証明書
-ソーティングメモ→鑑定書の簡易バージョン - 鑑定書のメリット・デメリット:
-メリット→婚約時に役立つ
-デメリット→基本無し。挙げるとすれば、付かない場合、鑑定費がかかる - ソーティングメモのメリット・デメリット:
-メリット→ダイヤモンド選びに役立つ
-デメリット→婚約の際には簡易すぎる - どうやって見ればいいの?:
-鑑定書:
--「カラット」、「カラー」、「クラリティ」及び「カット」を数値とランクで見て完了
-ソーティングメモ:
--①カラットが0.2~0.4ctの平均範囲にあるかを確認
---→0.2~0.4ctで平均の場合:そのまま②~④を見る
---→0.5ct以上で大きめの場合:〇本編を参照または専門家に相談する
--②カットが「エクセレント」になっているのかを確認
--③カラーが「D」~「F」になっているのかを確認
--④クラリティが「VSクラス」になっているのかを確認
ぜひ、鑑定書とソーティングメモを活用して、理想のダイヤモンドを手に入れましょう!
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