ダイヤモンドの目利き。ダイヤモンドカットとは?実用的な情報を徹底解説。

  • 2025.02.21
  • コラム
チャームスジュエリー ダイヤモンドの目利き。ダイヤモンドカットとは?実用的な情報を徹底解説。

こんにちは。チャームスジュエリーです。

皆さんは、ダイヤモンドを購入する際、大切なポイントは何だと考えますか?

この記事では、購入前に覚えておきたいダイヤモンドの目利きのポイント、「カット」について、私どもの視点からわかりやすく紹介したいと思います。

この記事を読むことで「カット」への理解が深まり、理想のダイヤモンドを手に入れるのに役立つと思います!

なぜ目利きが要るのか?

なぜ目利きが要るのか?

本題に入る前に、まずはダイヤモンドの目利きの必要性を解説します。

はじめに知って頂きたいことは、ダイヤモンドは、鉱山から採れる天然物であるということです。

ダイヤモンドは天然物であるがゆえに、「強く輝いてとても煌(きら)めくもの」から「弱く輝いがてあまり煌めかないもの」までと、品質に差があります。

もし品質の良いダイヤモンドを使えば、ジュエリーは綺麗で美しいものになるため、一つ一つに目利きが必要です。

ダイヤモンドには評価方法がある

ダイヤモンドには評価方法がある

ダイヤモンドは、一つ一つが小さいものの、希少性が高く地球上に存在する高価な素材です。

そのため、国際的または権威のある研究機関が徹底した評価基準を定めています。

特に、米国宝石学会(G.I.A)が開発した品質の評価基準は、評価基準名の「カラット」、「カット」、「カラー」及び「クラリティ」のアルファベットのイニシャルから取って、「4C」と呼ばれたりしています。

カットとは?

カットとは?

カットは、米国宝石学会(G.I.A)が定める評価基準「4C」のうち、輝きに関わる1項目のことです。

なぜ「カット」と呼ぶのかというと、カットの結果はダイヤモンドの形を整える工程によって決まるためです。

なぜカットは重要なのか?

なぜカットは重要なのか?

光がよく反射するダイヤモンドの設計図

本題のやや前提の話題になりますが、ダイヤモンドには古くから設計図があります。

まず、一般的な丸い形のダイヤモンドには、「ラウンドブリリアントカット」という名称があります。

現在の形に落ち着いたのは1950年頃ですが、その形に至るまでの過程は数百年以上前にも遡ります。

名称には、「光輝く」や「すばらしい」といった意味が込められており、実際にも光が効率よく反射されて圧倒的な輝きを生み出すような作りになっています。

カットは輝きに影響する?

カットは輝きに影響する?

ダイヤモンドは綺麗に輝くように設計されており、設計図通りに加工すれば、よく輝きます。

しかし、実際のダイヤモンドは、全てが設計図通りに加工されていません。

ダイヤモンドは、天然の原石から加工するいわゆる「カット」の工程から生み出されます。

そのため、一部のダイヤモンドは形などが異なったりして、あまり輝かないものも混じります。

カットは最も重要?

米国宝石学会(G.I.A)が定める評価基準の「4C」には、品質に直結する項目は「カット」、「カラー」及び「クラリティ」の3つがあります。

その3項目のうち、カットはダイヤモンドの輝きに顕著に影響を及ぼすことから、最も重要だと考えられています。

カットの違いが出るポイント

カットの違いが出るポイント

カットの違いは、採掘されたダイヤモンド原石の状態や生産に携わる職人の判断が伴います。

カットの良さを決める要素は3つあり、それらの要素が優れているとき、ダイヤモンドから優れた輝きが生まれるのです。

それでは、カットの良さを決める3つの要素を紹介します:

1.全体のバランス

1.全体のバランス(プロポーション)

全体のバランスは、ダイヤモンドのカットの良さを決める3つの要素のなかで、最も違いのでる要素です。

全体のバランスは、平面や平面同士の角度などが、どれほど整っているのかを意味します。

全体のバランスが整っていないダイヤモンドは市場でも見受けられ、次のような事例があります:

  • ダイヤモンドの上面が大きすぎる、もしくは小さすぎて、光がうまく反射しない
  • ダイヤモンドの上下の体積が異なる、もしくは端の部分が厚すぎるなどして、扱いが難しい
  • ダイヤモンドの端の部分が薄すぎて、衝撃を受けた時に破損してしまう

全体のバランスは、カットの良さを決める3つの要素のなかで最も注意するべき要素です。

2.対称性

2.対称性(シンメトリー)

対称性は、左右や上下が対称の形になっているのかどうかを指します。

具体的には、カット面が綺麗に並んでバランスがとれているかを見ます。

3.研磨状態

3.研磨状態(ポリッシュ)

最後に、研磨状態は、カットした表面がどれほど綺麗に磨かれているのかを指します。

具体的には、カット面の磨きが足りなかったり、キズが入っていないかなどを見ます。

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優れたカットの選び方

優れたカットの選び方

ダイヤモンドのカットは、前項の3つの要素から総合で評価され、その評価は5つに分かれます。

評価は、鑑定書や付属のソーティングメモなどに記載されています。

そのため、優れたカットのダイヤモンドを選ぶには、評価を確認して高評価のものを選べば良いです。

カットの5つの評価

では、5つの評価を実例とともに見ていきましょう。

EXCELLENT(最上質)

EXCELLENT(最上質)

カットの最高評価です。

ダイヤモンドを達観した際、光の明暗のバランスが優れて、輝きが綺麗に見えます。

婚約指輪では、平均的なグレードの範囲です。

VERY GOOD(理想的)

VERY GOOD(理想的)

「EXCELLENT」と「GOOD」の中間と捉えて下さい。

婚約指輪では、平均的なグレードの範囲です。

GOOD(良好)

GOOD(良好)

ダイヤモンドを達観した際、光の明暗のバランスが崩れ始め、輝きが最高評価に比べるとくすんで見えます。

FAIR(やや劣る)

FAIR(やや劣る)

「GOOD」と「POOR」の中間と捉えて下さい。

POOR(劣る)

POOR(劣る)

ダイヤモンドの形が、高評価のものと並べて観察すると、歪(ゆが)みが簡単に確認できます。

ダイヤモンドを達観した際、光の明暗のバランスが顕著に崩れ、輝きが顕著にくすんで見えます。

カットと価格の関係

カットと価格の関係

カットは、評価が高いほど高品質を示し、ダイヤモンドの価格は高くなります。

しかし、婚約指輪などのダイヤモンドでは、そもそもカットが揃っており高額な最高評価辺りを選ぶのが一般的です。

そのため、カットは大きさなどに比べて、購入時に価格が考慮されていない印象です。

ただし、平均以上で0.5カラットよりも重いダイヤモンドではカットが不揃いになりやすいため、カットと価格を同時に確認するようにしましょう。

色々な形のダイヤモンド

色々な形のダイヤモンド

ダイヤモンドには、円形以外にも様々な形があります。

それぞれの形にもカットの良し悪しがあり、全体のバランスや対称性、研磨状態などの目利きが必要です。

しかし、円形以外では、カットの評価基準が適用されません。

そのため、円形以外のダイヤモンドではまず特徴の把握から入るため、目利きは難易度が高めです。

細かいサイズのダイヤモンド

細かいサイズのダイヤモンド

ダイヤモンドは、真ん中のダイヤモンドだけではありません。

ほかにも、バンドの装飾などに使われる細かいサイズのダイヤモンドもあります。

細かいサイズのダイヤモンドは、一つ一つの鑑定を行わないため、カットにはあまり触れられていない印象です。

しかし、細かいサイズのダイヤモンドでもカットの良し悪しがあり、カットは輝きに影響を及ぼします。

そのため、細かいサイズでも優れたカットのダイヤモンドを取り扱うお店やジュエラーを通すことで、ジュエリーの輝きと品質をより高められます。

まとめ

まとめ

ダイヤモンドは天然物であるため、市場で取り扱われるダイヤモンドには、品質の差があります。

品質の良いダイヤモンドを使えば、綺麗で美しいジュエリーになるため、ダイヤモンドの目利きは必要です。

ダイヤモンドのカットは、品質の中でも輝きや煌(きら)めきに影響し、特に重要な目利きのポイントです。

良いカットのダイヤモンドは価格が高くなるものの、婚約指輪などでは一般的に高評価のカットが選ばれているため、「EXCELLENT」などの優れたカットを積極的に選ぶと良いかも知れません。

近年は、「EXCELLENT」以外にも様々なグレードが見受けられますが、基本的に「EXCELLENT」を選べば問題ないと考えます。

ぜひ、カットの違いで目利きをして、理想のダイヤモンドを手に入れてみて下さい!

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