結婚指輪の太さ、どう選ぶ?後悔しないためのリング幅の基礎知識とデザイン例、選び方
- 2025.04.23
- コラム

結婚を機に指輪を選ぶとき、「デザインや素材は決まったけど、リングの“太さ”はどうすればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
リング幅(太さ)は、“0.2mm違うだけ”で印象が変わってしまいます。
結婚指輪のデザインや印象に影響を与える、“実は”重要なポイントです。
こんにちは。チャームスジュエリーです。
リング幅は、指輪選びで欠かせない情報です。
この記事では、リング幅の印象に与える影響や選び方、重ね着けや男性用の指輪におけるリング幅まで、詳しく紹介します。
「後悔のない結婚指輪選び」のために、ぜひ最後までご覧ください!
目次
リング幅とは?
まずは、「リング幅」とは何かを説明します。
定義
リング幅は、指輪を着用した際、上から眺めた時のリングの幅を指します。
一般的に、「リングの太さ」と呼ぶときは、リング幅のことを言います。
目安
リング幅は、10分の1ミリ(0.1mm)の違いで考えます。
結婚指輪で多いリング幅は、2.0~2.4mmです。
しかし、デザインによっては、
- 1.8mm~2.0mmの指輪
- 2.5mm~2.9mmの指輪
- 3.0mm台の指輪
もあります。
リング幅を変える理由
リング幅を変えるのは、次の理由が挙げられます:
- 身に着けた時の印象を変えたい
- 男女でデザインを区別したい
- 耐久性を上げたい
- 価格を下げたい
- 刻印を打ちやすくしたい
- ダイヤモンドをセッティングしたい(etc…)
それぞれの理由については、これから詳しく解説します。
「リング幅が違う」は具体的にどういうこと?
では、結婚指輪でいう「リング幅が違う」は、具体的にどの程度を指すのでしょうか?
結婚指輪で「リング幅が違う」と言えば、それは、指輪同士のリング幅に「0.2mmの差」があることを言います。
そのため、0.2mmというわずかな差でも、結婚指輪は姿を変えます。
具体的に見ていきましょう。
指輪の印象の違い
リング幅0.2mm差で、指輪の印象が変わります。
0.2mm大きい方が、やや指輪の存在感を覚えます。
女性用、男性用の違い
0.2mmの差で、男女の指輪を区別することもできます。
0.2mm小さい方が、スリムな印象です。
ダイヤモンドの違い
ダイヤモンドを使用するデザインであれば、ダイヤの大きさも同時に0.2mm変わります。
ダイヤモンドの0.2mmの違いは、輝きの量に影響を与えます。
リング幅の違いが及ぼす影響
リング幅の違いが与える影響を、もう少し具体的に掘り下げます。
①身に着けた際の印象
結婚指輪の身に着けた際の印象は、
- デザイン
- ダイヤモンド
で変わると思われがちです。
しかし、実際は“リング幅の違い”で、身に着けた際の印象が変わります。
具体的に、身に着けた際の印象が次のように変わります:
華奢な印象→ゴージャスな印象
「華奢な印象」は、リング幅の小さい指輪から受ける印象です。
リング幅の小さい指輪では、シンプルなテイストや細かいデザインの施されたものが人気です。
しかし、リング幅が大きくなると、指輪はゴージャスな印象を受けるようになります。
リング幅の大きい指輪では、プラチナやゴールドの表面の輝きが魅力的です。
また、ダイヤモンド入りの指輪では、大きめのダイヤで豪華な装飾をあしらえます。
繊細な印象→カジュアルな印象
リング幅の小さい指輪は、華奢な印象に併せて「繊細な印象」も放ちます。
リング幅の小さい指輪は、デザインが細かく、隅々まで作りにこだわっている印象です。
しかし、リング幅が大きくなると、「カジュアルな印象」を放つようになります。
プラチナやゴールドの輝きが目立つようになり、デザインの主張も大きくなります。
指に馴染んでいる状態→存在感がある状態
リング幅が小さいと、指馴染みが良く、指輪を普段はめない人でも気軽に身に着けられます。
しかし、リング幅が大きくなると、指輪に存在感が出て「指輪を身に着けている感覚」が強くなります。
②着け心地
リング幅が変わることで、自身が覚える“着け心地”が変わります。
リング幅が小さい場合
リング幅が小さい場合は、軽いつけ心地を覚えます。
指輪は、身に着けやすいです。
しかし、リング幅が小さくなるほど、指輪を着けている感覚がなくなっていきます。
リング幅が大きい場合
リング幅が大きい場合は、指輪を身に着けている感覚を覚えやすいです。
指輪が重くなるため、重厚感を覚えます。
特に、男性で太めの指輪を初めて身に着ける人は、着け始めは違和感を覚えます。
指輪が関節を通りにくく、圧迫感が気になる場合は、リングサイズを大きめに調節します。
太めの指輪は最初は慣れませんが、しばらくの間身に着けておくことで、次第に慣れてきます。
③耐久性
耐久性は、リング幅が大きいほど、強くなります。
例えば、指輪を身に着けながらよくスポーツをする人は、幅の広いリングにして変形しにくい丈夫なリングにすると安心して身に着けられます。
一方で、身に着けやすいという理由でリング幅の小さすぎる指輪を選ぶと、耐久性が下がってしまうためおすすめできません。
目安として、一般の人でも、2.0mm以上のリング幅は欲しいです。
④価格
価格は、リング幅が大きいほど、高くなります。
リング素材のプラチナは、現在(2025年4月)1グラムで5,000円以上の値段が付けられています。
リング幅が大きいと、素材も多く必要になるため、価格は高くなります。
大きめ vs 小さめ:どちらが自分に合っている?
デザインが決まった後、リング幅を大きくするのか、小さくするのかは、
- ご自分の手の形
- ご自身の状況や置かれた環境
から判断しましょう。
自分の手を見た時に「指が細い」と感じる場合
「指が細い」と感じる場合は、リング幅の小さい指輪がおすすめです。
手元の見た目から、繊細な印象を演出することが可能です。
自分の手を見た時に「手が大きい」と感じる場合
「手が大きい」と感じる場合は、リング幅の大きい指輪がおすすめです。
実際に手が大きいと、リング幅の大きい指輪が自然と似合います。
リング幅が大きく存在感のある指輪で、手と指輪のバランスをとりましょう。
「指輪が細い」や「手が大きい」の客観的な判断方法
実際に「指輪が細い」のか「手が大きい」のかは、リングサイズを計測すれば、判断できます。
具体的に、リングサイズが、
- 9~10号以下→指が細め
- 9~10号→指サイズは平均的
- 9~10号以上→手が大きい傾向
いうように判断します。
個性的なデザインが好み
リング幅の大きい指輪は、面積が広い分、様々な装飾を付けたり加えられます。
そのため、リング幅の大きい指輪を選ぶ人は、個性的な指輪を好みます。
また、プラチナやゴールドによるリング表面の光沢が目立つため、存在感も発揮されます。
ただし、注意点として、リング表面のキズが目立ちやすくなるため、なるべく丁寧に取り扱うか、定期的にクリーニングなどに出すことをおすすめします。
仕事の関係で目立ちたくない
仕事の関係上、目立つ指輪をはめられない方も、多くみえます。
目立たない指輪にする場合は、存在感の控えめな、リング幅の小さめな指輪を選びましょう。
また、さらに存在感を減らしたい場合は、リングを艶消しのデザインにすることもおすすめです。
標準的な光沢のあるデザインとは違って、艶消しは目立ちにくいデザインです。
ダイヤモンドとの関係
ダイヤモンド入りの指輪では、リング幅が一定以上必要です。
また、ダイヤをセッティングする余裕も要ります。
ダイヤモンドなしの結婚指輪では、華奢なリングを自由に選択できます。
しかし、ダイヤモンドありの結婚指輪では、先にダイヤの大きさに合わせてリング幅を決めます。
華奢でリング幅の小さすぎる指輪では、ダイヤモンドがセッティングしにくく、外れるリスクがあります。
結婚指輪のお悩みは、ぜひご相談を。
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結婚指輪のデザイン別、リング幅の違い
結婚指輪のポピュラーなデザインごとに、リング幅の違いを見ていきましょう。
実際に、ご自身好みで似合うデザインを、0.2~0.3mmの違いで見比べてみて下さい。
ストレートリング
ストレートリングは、様々な幅の商品があります。
ポピュラーな2.0~2.4mmの大きさを中心に、それ以外の大きさも併せて、見た目の違いを比較してみましょう。
2.0mm
平打ちリングで幅が大きめに見えますが、実際はやや華奢な印象を放ちます。
2.2mm
結婚指輪の、ポピュラーなリング幅です。
2.4mm
一般的ではあるものの、やや大きめのリング幅です。
そのため、やや存在感を発揮します。
2.7mm
一般以上のリング幅で、存在感があります。
また、ややカジュアルな印象も放ちます。
V字リング
V字リングは、小さいリング幅で作られることが多いです。
指を細く見せる効果があるため、ポピュラーなリング幅(2.0~2.4mm)のうち、小さめの幅(2.0~2.2mm)で作られることが多いです。
2.0mm
V字リングの中で、やや細めのリング幅です。
装着した指が、さらにスリムで繊細に見えます。
2.2mm
V字リングで標準の大きさです。
身に着けることで、指がスリムに見える効果があります。
S字リング
S字リングは、ポピュラーなリング幅(2.0~2.4mm)でよく作られます。
女性らしい柔らかな印象を放つ特徴があり、指輪はちょうど良い大きさのリング幅で作られることが一般的です。
2.0mm
ポピュラーなリング幅でも小さめで、やや華奢ながらも、女性らしい柔らかい印象を放ちます。
2.2mm
ポピュラーなリング幅で、ウェーブの女性らしい柔らかい印象が放たれます。
2.4mm
ポピュラーなリング幅でも大きめで、やや存在感が発揮されます。
指輪が、プラチナとダイヤモンドで、よく輝きます。
エタニティリング
エタニティリングは、リング幅に最もバリエーションがあります。
人気のデザインで、様々なファッションにも合わせられます。
リング幅を選ぶ際は、ダイヤモンドの輝きが指輪の存在感を引き立てることもプラスして考えます。
1.8mm
一般的な大きさ以下のリング幅ですが、ダイヤモンドが輝くため、「結婚指輪らしさ」を損なうほど小さすぎません。
ダイヤモンドが繊細に輝くとともに、指馴染みも良いです。
2.1mm
一般的なリング幅ですが、指輪の細めな人では、ダイヤモンドの輝きも加わって十分に存在感があります。
ダイヤモンドの繊細さも魅力的です。
2.4mm
一般的なリング幅の中でもやや大きめで、存在感があり、豪華な印象を放ちます。
2.7mm
一般的な大きさ以上のリング幅で、ダイヤモンドの輝きが増し、その分豪華な印象を放ちます。
3.5mm
“幅広”のリング幅で、ダイヤモンドの輝きも圧倒的で豪華な印象を放ち、非常に魅力的です。
刻印の入れやすさ
リング幅の大きい指輪では、面積が広く、刻印を入れやすくなります。
様々なスタイルの文字やイラストなど、刻印の選択肢が幅広くなります。
しかし、リング幅の小さい指輪では面積が狭く、必要最低限な刻印しか入れられない場合もあります。
そのため、刻印の視点では、リング幅の大きい指輪の方がメリットが大きいです。
婚約指輪との重ね着けの場合
ブライダルでかさね着けをする際は、組み合わせる“婚約指輪のリング幅”を見て、結婚指輪のリング幅を決めます。
婚約指輪のリング幅と揃えると、スタイルに統一感が出て美しく見えます。
婚約指輪でセンターダイヤモンドのサイズがやや大きければ、結婚指輪のリング幅をやや大きめにして下さい。
リング幅を上手く調整することで、婚約指輪とぴったりバランスが取れます。
男性のリングの太さ
男性用の指輪は、女性用に比べて、リング幅を0.2〜0.8mm大きく作ります。
そのため、女性は2.0〜2.4mmのリング幅が多かったのですが、男性は2.5〜2.8mmのリング幅が中心になります。
リング幅が大きくなると、結婚指輪は、カジュアルな方向性に傾きます。
また、男性は手が比較的大きいため、指輪も合わせて大きくする必要があります。
さらに、仕事の関係から、着用中の耐久性が必要な人もいます。
カジュアルな印象や指輪の存在感をもう少し出したい場合などは、3.0mm台のリング幅も不自然ではありません。
適切なリング幅がわからないとき
リング幅がよく分からないときに、どう対処すれば、納得のいく指輪を入手できるのかを紹介します。
甲丸リングを選ぶ
甲丸リングは、ちょうど良いリング幅がわからなくて不安な人にとって、おすすめの指輪です。
そもそも甲丸リングとは、リング表面が丸みを帯びたリングです。
身に着けた際の印象は柔らかく、リング幅の違いの影響を受けにくいです。
特徴の少ないシンプルなテイストではありますが、大手ブランドもよく取り扱っている、需要の高いデザインです。
そのため、違和感なく安心して身に着けられます。
お店を訪れる
リング幅に疑問のある人は、ご自分に似合うリング幅を把握するために、ジュエリー専門店への来店を検討してみて下さい。
商品の試着はもちろんですが、リング幅の重要性を理解している店舗では、適切なリング幅を確かめるサンプルを用意しています。
また、サービス内で専門家に直接相談することでも、好みのデザインや要望に合わせて適切なアドバイスを受けられます。
耐久性の注意点-リングの厚さとは
「耐久性を上げたい場合、リング幅を大きめにすると良い」と、前項で解説しました。
しかし、耐久性の観点で、リング幅よりも重要なのは、“リングの厚み”です。
リングの厚みは、リング幅から視点を90度変えて、リングを円形で見た時のバンドの大きさです。
耐久性の観点で、「リング幅は2.0mm欲しい」と解説しましたが、リングの厚みは1.4mmは欲しいです。
例えば、ある指輪のリング幅が2.0mm以上であった場合、リングの厚みが1.0mm程度しかなかったとしたら、結婚指輪としては機能しなくなってきます。
リングの厚みが小さい指輪は、容易に変形してしまったり、サイズ直し後に指輪が壊れてしまう可能性が高まります。
リング幅は、「商品詳細」などで提示されることが多いですが、リングの厚みは省略されることが多いです。
そのため、リング幅に併せてリングの厚みを、実際に目で確認して探すことを強くおすすめします。
まとめ
本記事をまとめると、次の通りです:
- リング幅の定義:
-指輪を着用した際、上から眺めた時のリングの幅
-10分の1ミリ(0.1mm)の違いで考えるのが一般的
-平均は、2.0~2.4mm - 0.2mm差で、「リング幅が違う」といえる
- リング幅が違うと、次のことに影響が出ます:
-①身に着けた際の印象
--華奢な印象→ゴージャスな印象
--繊細な印象→カジュアルな印象
--指に馴染んでいる状態→存在感がある状態
-②着け心地
-③耐久性
-④価格
--リング幅が大きくなると、価格が高くなる - リング幅は、次のように決めます:
-自分の手を見た時に「指が細い」と感じる→小さめを選ぶ
-自分の手を見た時に「手が大きい」と感じる→大きめを選ぶ
-個性的なデザインが好き→大きめを選ぶ
-仕事の関係で目立ちたくない→小さめを選ぶ - ダイヤモンドを入れる場合は、リング幅が一定以上必要
- デザイン別のリング幅の違い:
-ストレートリング→バリエーションが豊富
-V字リング→小さめなリング幅が多い
-S字リング→一般的なリング幅が多い
-エタニティリング→バリエーションが最も豊富 - 刻印→リング幅が大きいと入れやすい
- かさね着け→“婚約指輪のリング幅”を見て決める
- 男性のリング→女性のリングよりも0.2~0.8mm大きく作り、2.5~2.8mmが中心になる
- 適切なリング幅がわからないとき:
→甲丸リングを選ぶ
→お店を訪れる - 耐久性の観点では、リング幅よりも重要なのは、リングの厚み
リング幅の選択は、非常に繊細ですよね。
実際は、仕事柄の目立ちにくさや購入時の好みなどで、最初は細いリングを選ぶ方が多い印象です。
しかし、長い視点で見ると、考えが変わることもあります。
例えば、細いリングから「少しデザインの嗜好を変えてみたい」と考えることがあれば、「5年後の結婚記念日にセカンドマリッジで太めの指輪を作る」なんてことでも、リング幅の違いで結婚指輪を楽しめます!
本記事を参考に、ぜひ、ご自身にピッタリで納得のいく結婚指輪を手に入れて下さいね!
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