ダイヤモンドのカラーとは?婚約指輪選びで知っておきたい色の違いと価格・見た目の関係
- 2025.08.08
- コラム

ダイヤモンドの「カラー」は、品質評価のひとつであり、価格や見た目に影響を与える大切な要素です。
無色に近いほど価値が高いとされていますが、実際にはどのくらい違いがあるのか、どこまでこだわるべきなのか——はじめて婚約指輪を選ぶ方にとっては、判断に迷う部分でもあります。
こんにちは。チャームスジュエリーです。
この記事では、「ダイヤモンドのカラーとは何か」から始まり、見た目や価格に与える影響・選ぶ際のポイントまでをわかりやすく解説します。
「ダイヤの色って、実際どこまで気にすればいいの?」といった疑問をお持ちの方に、納得のいく選び方のヒントになれば幸いです。
目次
ダイヤモンドの「カラー」とは?
ダイヤモンドのカラーは、通常色を呈するダイヤモンドが、どれほど無色であるのかを評価する、品質基準です。
一般的にダイヤモンドは無色透明のイメージですが、実際には、黄色を基本に色を呈します。
ダイヤモンドは、はっきりと無色であるほど、外観が綺麗と感じる人が多く、希少価値も高まります。
ダイヤモンドの色付きには程度の違いがあり、D~Zのアルファベットで表されます。
D~Zのアルファベットは、諸説ありますが、“Diamond”の頭文字からとって、Dから始まり、最後のZで終わります。
カラーがDと表されるダイヤは無色で、Zと表されるダイヤになるほど黄色や茶色っぽさの色味を確認しやすくなります。
ダイヤモンドの黄色は、ダイヤモンドに窒素原子が混ざることによって生じます。
そのため、炭素原子から成るダイヤモンドが無色であることは、化学的にも純粋であることを示します。
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カラーがダイヤモンドの品質に与える影響
カラーは、ダイヤに薄い色がないほど、品質が良いと認識されています。
特に、婚約指輪は、ブライダルのウェディングドレスや白無垢と合わせると、白色で純粋なイメージがあります。
そのため、薄く色付いたダイヤモンドは、無色のダイヤに比べて、品質が低いと感じることがあります。
では、具体的にカラーがダイヤの品質に与える影響を見ていきましょう。
D~Fのカラー
D~Fのカラーは、品質に影響を与えません。
D~Fは無色と評価されるグレード帯で、専門家でも、一般的な光環境では、肉眼で色を確認することはできません。
D~Fの違いは、専門家が、品質評価をするための光環境と見る角度、マスターストーンの使用で、違いがごくわずかに確認できるほどの差で、一般的に違いを確認することは困難です。
Dカラーのダイヤは、特に希少性が高く、熟練のグレーダーが厳しい検査を行っても色味は確認されません。
G~Jのカラー
G~Jのカラーは、品質への影響が少ないです。
G~Jはほぼ無色と評価されるグレード帯です。
鑑定士によるグレーディングや上級ランクのストーンと並べての比較、専用の光環境下での評価、ダイヤを下から覗くなどの方法をとらない限り、色を見つけることはできません。
しかし、IとJのカラーに限っては、ダイヤのサイズが大きいと、一般の人でも、石のみの状態で色を確認できることがあります。
リング枠にセッティングすると、色味は分かりにくくなりますが、一般の人でも色味を感じる可能性のあるグレード帯のため、婚約指輪で使われるダイヤモンドの境目になります。
Gのカラーは、無色といわれるグレード帯に最も近く、日常で色味を感じる可能性は最も低いです。
Hのカラーは、専門的にGのカラーよりも色味は付きますが、リング枠にセッティングされた状態では、ほとんど色味を感じることはありません。
しかし、Iのカラーは、リング枠にセッティングされれば、色味を感じにくいものの、ダイヤの大きさによっては色味を感じる可能性を否定できません。
そのため、G~Jのカラーでは、婚約指輪の場合、I~Jで品質への影響がわずかに出始めます。
色味が分かるほどの大粒のダイヤは購入する人が少ないため、婚約指輪として許容できるのは、Iのカラーまでと考えます。
K~Mのカラー
K~Mのカラーは、品質にやや影響を与えます。
K~Mは、ごくかすかな色味(フェイント)と評価され、専門家から指摘をされないと色を確認しにくいです。
しかし、上級クラスのダイヤを交えて実物を使って専門家が説明すると、わずかな色味でもダイヤの品質に影響が及んでいるとわかる程度であり、ブライダルには向きにくいダイヤになってきます。
しかし、何かの記念日の贈り物など、普通のジュエリーでは、使われているグレード帯です。
特に、普通のジュエリーや特殊な婚約指輪では、18金のイエローゴールド枠にK~Mのカラーの石を留めると、色味も分かりにくくなります。
N以下のカラー
N以下のカラーは、品質に影響を与えます。
N以下のカラーは、一般の人でも明るい色味を確認できるようになり、Zに近づくほど色が鮮明になっていきます。
グレードで、N~Sはかすかな色味(ベリーライト)、T~Zは色味あり(ライト)と評価されます。
カラーの影響の位置付け
カラーは、婚約指輪を選ぶ上で重要ですが、クラリティやカットも同時に重要な要素です。
婚約指輪では、主にプラチナのリング枠にセッティングするため、色付きの石は、純白の素材の中で強調されやすいです。
しかし、ダイヤの輝きに関しては、カラーははほとんど影響せず、クラリティやカットの方が影響は強いです。
クラリティやカットのいずれかが低いランクであれば、カラーが優れていたとしても、見た目と輝きにおいて、ダイヤモンドに何らかの特徴が現れます。
そのため、婚約指輪を選ぶ際は、カラーのみならず、クラリティとカットのいずれも優れたダイヤを選ぶことで、見た目も輝きも整って、優れた婚約指輪にすることができます。
カラーと価格の関係
カラーは、Dに近づくほど、価格も高まります。
また、ダイヤのカラット数が増えるほど、カラーによる価格の上昇率は高まります。
例えば、全国平均の0.2~0.4カラットのダイヤでは、カラーの違いによる価格の差はあるものの、0.5カラット以上のダイヤでは、カラーの違いによる価格の差はさらに大きくなっていきます。
しかし、他の品質のクラリティやカットも、同様にグレードに応じて価格が上昇するため、カラーに限って特別、価格が大きく変動するということはあまりありません。
最高ランクのDカラーに限っては、希少なこともあり、相場でそれなりの価値が付くものの、基本的にカラーに限って、価格が顕著に変わるということはありません。
以下のウェブサイトでは、ダイヤモンドの相場を確認できます。
よろしければカラーと価格の関係の参考にしてみて下さい:
ダイヤモンドルース一覧・価格表 (ブリリアンスプラス)
ダイヤモンド一覧(ビジュピコ)
カラーと蛍光性の関係
蛍光性は、ダイヤが紫外線にさらされると青色を中心に蛍光を示す性質です。
ソーティングメモや鑑定書を確認すると併記されており、「None」「Faint」「Medium」「Strong」「Very strong」5段階で評価されます。
蛍光は、青色以外にも、ホワイトやイエローなど様々な色調に発光します。
しかし、蛍光性は、品質にほとんど影響を及ぼさず、カラーにもあまり関係はありません。
まれに、蛍光によってダイヤモンドの外観が濁ったり脂っぽく見えたりするといわれますが、蛍光自体は濁りの原因にはならないとされています(「GIA公式ページ」より)。
反対に、青色の蛍光が、I~Mカラーの外観を高めるという考えもあります。
蛍光性の強いダイヤは、時折安価で販売されるものの、カラーにはマイナスの影響がほとんどありません。
そのため、蛍光性の強いダイヤは、品質を考慮しても、相対的にお値打ちである場合が多いです。
目的別|カラーの選び方
目的・シチュエーション別に、詳しくカラーの選び方を紹介します。
カラーを確認する際は、中央宝石研究所(CGL)や米国宝石学会(GIA)などの有名な機関が発行しているソーティングメモや鑑定書を確認しましょう。
婚約指輪0.2~0.4ct
0.2~0.4カラットの婚約指輪では、D~Fのカラーを選ぶのが一般的です。
0.2~0.4カラットのダイヤモンドは、取り扱われる量が多く、高品質なダイヤが多く販売されています。
そのため、無色とされるD~Fのグレード帯から選ぶことが基本です。
ダイヤの品質にこだわりたい場合や特別感を演出したい場合は、多少費用は掛かりますが、最上ランクのDカラーを選ぶと良いでしょう。
婚約指輪0.5~0.7ct
0.5~0.7カラットの婚約指輪では、D~Gのカラーを選ぶのが一般的です。
0.5~0.7カラットのダイヤモンドは、0.2~0.4カラットよりも希少性が高まり、カラーグレードの高いダイヤもやや少なくなってきます。
基本的にはD~Fの無色といわれるグレード帯を選びますが、カラーにこだわりのない場合は、その下のGを選んでも、品質に影響はほとんどありません。
さらに、予算などを考慮する場合は、HまたはIのカラーを選ぶこともあるでしょう。
しかし、Iカラーになると、婚約指輪の状態でも、上級ランクのダイヤと並べて比較すると、色味を感じてしまう可能性は完全には否定できません。
そのため、HやIカラーを選ぶ場合は、実物を確認して慎重に選ぶ必要があります。
一方で、最上質のDカラーは、品質の良さが保障されます。
費用はかかるものの、希少さゆえの特別感を、婚約指輪で演出できます。
婚約指輪1.0ct以上
1.0カラット以上の婚約指輪では、なるべくD~Hのカラーで選びましょう。
1.0カラット以上のダイヤモンドは、希少性が高まり、カラーグレードの高いダイヤを見つけることが難しくなってきます。
一生モノとなり、受け継がれる可能性がある1.0カラット以上のダイヤモンドとしては、Hカラー以上は欲しいところです。
1カラットのダイヤになると、Hカラーで、上級ランクのダイヤとルースの状態で並べて比較すると、色味を感じる可能性は完全に否定できません。
さらに、予算などを考慮する場合で、さらに下のIカラーを選ぶ場合、婚約指輪の状態でも、色味を感じる可能性があります。
カラーは、無色といわれるD~Fがもちろん理想ですが、希少なため高額であり、Dカラーになると顕著に価格が上昇します。
そのため、G~Iのグレード帯も選択肢に入ると思いますが、Iカラーからは、色味を感じる可能性を考慮しておかなくてはいけません。
G~Iのグレードを購入する際は、専門家に「どのように色味が見えるのか」を説明してもらうと良く、なるべくHまでの範囲で選ぶと良いでしょう。
エタニティリング
エタニティリングでは、D~Gカラーのダイヤを選びましょう。
エタニティリングのダイヤは、鑑定書が付かないサイズのメレダイヤモンドを使うデザインが多いことを理由に、カラーグレードが提示されない場合があります。
そのため、購入する際は、お店のスタッフに、エタニティリングのカラーグレードを提示してもらいましょう。
エタニティリングのダイヤは小さめのサイズのため、流通量も多く、品質の良いダイヤを使用することは難しくありません。
しかし、店舗によって、例えばカラーが「F~G」など、ややバラつきを考慮して、グレードを提示している場合もあります。
そのため、エタニティリングでは、無色と言われるD~Fに加えて、無色のグレード帯に最も近いGのカラーも含むダイヤで作られる商品を選びましょう。
一般ジュエリー
ブライダル以外にも、大切な記念日に贈るような、一般的なジュエリーでは、E~Mの範囲でダイヤを選んで良いと思います。
一般ジュエリーの場合は、リングやネックレス、ピアスなどを含みますが、「一般の人が見てわかる程度の品質の違い」が、購入時の重要なポイントになると思います。
そのため、ブライダルで特別感を演出するために購入する希少なDカラーのダイヤモンドを、あえて購入する場面は少ないと感じます。
「一般の人が、ジュエリーの状態で、色味が分かる」ということを基準に考えると、無色といわれるEとFのグレードは十分上質であり問題ありません。
また、ほぼ無色といわれるG~Jのグレードも、大粒のダイヤでなければ、色味はあまり感じられず、人気のあるグレード帯と思われます。
しかし、K~Mは、わずかに色味が気になるグレード帯のため、好みによって選択が分かれると思います。
ですが、一般ジュエリーでよく使用される18金イエローゴールドを石枠の素材にすれば、ダイヤの色味は目立ちにくくなります。
カラーはK~Mであったとしても、カットやクラリティが優れていれば、ダイヤは良く輝くため、綺麗な印象を受けます。
そのため、K~Mのカラーは、一般ジュエリーの選択では、あり得る選択だと思います。
その他のカラーダイヤモンド
ダイヤモンドには、色が評価され、場合によっては高値で取引される「ファンシーカラーダイヤモンド」があります。
ダイヤモンドのカラー基準では、D~Zの範囲ですが、Zよりもさらに色を呈したダイヤは鮮やかで、希少価値のあるファンシーカラーダイヤモンドとして、取り扱われます。
ファンシーカラーダイヤモンドには、イエローやピンク、ブルー、ブラウン、ブラックなどの種類があります。
それぞれの色合いは、ダイヤモンドの結晶中の原子配列の欠陥や炭素原子以外の影響、内包物などにより、天然に生じたものです。
大粒で色の濃いピンクダイヤモンドやイエローダイヤモンドは、非常に高値で取引されるため入手するのはとても困難ですが、メレダイヤモンドを婚約指輪や結婚指輪の一部にセッティングするのは個性的で素敵です。
ブラックダイヤモンドは、通常のダイヤモンドよりも安価に手に入るため、男性用の結婚指輪などに取り入れると、カジュアルで好まれやすいデザインになり、おすすめです。
人工ダイヤモンド
人工ダイヤモンドは、化学的に合成して作られるダイヤで、人工的に作られたという点以外では、普通のダイヤモンドと化学的にも物理的にも同じです。
人工ダイヤモンドは、地球の奥深くで自然に生成されるダイヤの過程を経ないため、完全な品質であることが基本です。
そのため、人工ダイヤモンドは、カラーが最上級のDである上に、価格も非常に安価です。
さらに、人工ダイヤモンドでは、非常に高値で取引されている、ピンクやイエローダイヤモンドも販売されています。
当店では基本的に人工ダイヤモンドは取り扱いませんが、人工ダイヤモンドは、高品質なダイヤの入手を、容易にします。
天然ダイヤモンドに比べての良し悪しはなく、近年は人工ダイヤモンドを取り扱う大手ブランドもあります。
そのため、欲しい条件のダイヤモンドが入手できなかったり、天然であることにこだわらない場合は、人工ダイヤモンドで最上のDカラーのダイヤを入手する選択も、あり得ると思います。
まとめ
本記事をまとめると、以下のようになります:
- ダイヤモンドの「カラー」とは?→通常色を呈するダイヤモンドが、どれほど無色であるのかを評価する、品質基準
- カラーがダイヤモンドの品質に与える影響:
-D~Fのカラー→品質に影響が及ばない
-G~Jのカラー→品質への影響は少ない
-K~Mのカラー→品質にやや影響が及ぶ
-N以下のカラー→品質に影響が及ぶ - カラーと価格の関係→Dに近づくほど価格は高まる。上昇率は、ダイヤのカラット数が増えるほど高まる
- カラーの選び方→婚約指輪では、D~Iが選択の範囲。最上質のDは多少費用が掛かるものの、無色と評価されるD~Fを選べば問題ない。ほぼ無色と評価されるG~Iでは、Gは問題ないが、H~Iは色味を感じ始めるラインのため、実物を確認して選ぶと良い
ダイヤモンドのカラーは、D、E、FまたはGを選べば、品質への影響はありません。
D~Gの中での選択は、品質ではなく、「どれほど完璧で美しく、希少なダイヤを使っているのか」という、贈り物としての特別感などが関わってきます。
また、カラーは、ダイヤモンドが大粒になるほど、無色に近いダイヤは希少になってきます。
そのため、「カラーがDに近い×カラット数が高い」のようなダイヤモンドになるほど、相乗的に価格が上昇する印象です。
そのため、ダイヤのカラット数が高くなるほど、カラーは、ほぼ無色と評価されるG~Iの中で選ぶことが多くなってきます。
Gのカラーは基本的に問題ありません。
しかし、HまたはIの場合は、実物を見て上質なダイヤと並べて比較しながら、「どれほど色が入っているのか」を、専門家から説明を受けて購入することをおすすめします。
ぜひ、お二人にとって納得のいくダイヤモンドをお選び下さい!
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