婚約指輪のダイヤモンド。選び方を徹底解説。

  • 2025.02.14
  • コラム
チャームスジュエリー 婚約指輪のダイヤモンド。選び方を徹底解説。

こんにちは。チャームスジュエリーです。

皆さんは、婚約指輪を購入する時、ダイヤモンドを気にして購入していますか?

今回は、購入前に覚えておきたいダイヤモンドの選び方について、私どもの視点からわかりやすく紹介したいと思います。

この記事を読むことでダイヤモンドへの理解が深まり、女性に贈る婚約指輪にピッタリのダイヤモンドを手に入れるのに役立つと思います!

ダイヤモンドの形


ここは、ダイヤモンドの選び方の前提を解説する項目です。

本題を見たい方は、「そもそも何故ダイヤモンドを選ぶのか?」からお進み下さい。


ダイヤモンドの選び方の解説の前に、まずはダイヤモンドの形を確認したいと思います。

ポピュラーな円形

ポピュラーな円形

婚約指輪で最もポピュラーな形状は、丸い円形です。

円形のダイヤモンドは、婚約指輪の多くのデザインに採用されています。

形の呼び方

ダイヤモンドは鉱山から採れる鉱物です。

そのため、婚約指輪で使えるダイヤモンドにするには、ダイヤモンド原石を分割したり削ったり、研磨したりする職人の工程が欠かせません。

以上から、ダイヤモンドの形は、加工の工程に由来して「〇〇カット」と呼ぶことが一般的です。

円形のカットの名称

そこで、一般的な円形のダイヤモンドは、正式には“ラウンドブリリアントカット(Round brilliant cut)”と呼びます。

「光輝く」や「すばらしい」といった意味を持つ言葉で、光反射の観点から光が効率よく反射され、圧倒的な輝きを生み出すように考えられています。

「ラウンドブリリアントカット」では長いので、「ラウンドカット」や「ブリリアントカット」というように略称で見聞きすることもあります。

円形以外のカットは?

円形以外のカットは?

なお、ダイヤモンドには円形以外のカットがあります。

円形以外のカットは、それぞれ見た目が異なり、婚約指輪のデザインに影響を及ぼします。

円形以外のカットには、次のような形のカットがあります:

  • 楕円形
  • 四角形
  • 矩形
  • 洋梨形
  • ハート形(etc…)

円形以外のカットは魅力的に映りますが、その分“個性”が強いです。

具体的には、以下のことがあります:

  • 比較的在庫が少ない
  • 円形のカットと価格帯が異なる(※高額なケースが多い)
  • 同じカットでも縦横比の違いでデザインが変わる
  • 同じカットでも高さや厚みが異なる(etc…)

以上から、円形以外のカットは場合によって判断するべき要素が増え、婚約指輪としては選ぶ難易度が高いです。

そのため、円形のカットに絞って以降は解説していきます。

そもそも何故ダイヤモンドを選ぶのか?

そもそも何故ダイヤモンドを選ぶのか?

初めてジュエリーや婚約指輪を購入する際、
“ダイヤモンドは大きさだけで全て同じ”
と思うかも知れません。

しかし、「大きさ」は価格だけでなくデザインに影響します。

また、「全て同じ」は同じではなく正確には全て違います。

そのため、以降では、

  1. 大きさがデザインに影響すること
  2. ダイヤモンドが全て違うこと

の2点を解説します。

大きさがデザインに影響する?

大きさがデザインに影響する?

婚約指輪のデザインは、全体のバランスを考えて、装飾やリング幅、厚さなどが整えられています。

そのため、ダイヤモンドの大きさが異なると、婚約指輪のデザインもバランスが変わります。

例えば、大きめのダイヤモンドの婚約指輪は、リング幅や厚みが比較的大きく大きめの石を支える構造を取る上に、ダイヤモンドの存在感が強まります。

反対に、小さめのダイヤモンドの婚約指輪は、リング幅や厚みが比較的小さく自由な構造を取る上に、リング全体の存在感が強まります。

以上のデザインのバランス変化から、基本的に婚約指輪は身に着けた際に、ダイヤモンドが大きいほど華やかで小さいほど華奢な印象を放つようになります。

ダイヤモンドが全て違うとは?

ダイヤモンドが全て違うとは?

次に、ダイヤモンドは全て違うことを解説します。

ダイヤモンドは、天然物であるという点で、違いがあります。

ここでいう、「天然物である」ということは、そのまま品質に違いが生まれます。

品質の違いは自然由来であることから、ダイヤモンドは、全て違うと言えます。

品質の違いはなぜ重要?

品質の違いはなぜ重要?

ところで、品質の違いは、なぜダイヤモンドを選ぶ動機になるのでしょうか?

それは、ダイヤモンドの品質が高い場合、基本的に婚約指輪は綺麗で美しくなるためです。

さらに、この傾向は、ダイヤモンドを1粒以上セッティングしないソリテールリングで大きくなります。

婚約指輪がより綺麗で美しくなることを少しでも考慮する場合、品質は、ダイヤモンドを選ぶ上で重要です。

価格の影響

最後に、ダイヤモンドを選ぶ動機になるのは価格の違いです。

ダイヤモンドは、基本的に数千円や数万円などでは購入できない高額な素材です。

加えて、大きさ及び品質の違いによって、価格は大きく異なります。

婚約指輪では、ダイヤモンドが全体の価格に占める割合が大きく、婚約指輪の価格はダイヤモンドに左右されるといっても過言ではありません。

そのため、予算内で婚約指輪を選ぶ際は特に、価格はダイヤモンドを選ぶ上で重要です。

ダイヤモンドのお悩みは、ぜひご相談を。

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ダイヤモンドの選び方

それでは、具体的なダイヤモンドの選び方を解説します。

ダイヤモンドは4つの指標で選ぶ

ダイヤモンドは、地球上で比較的高価な素材であり、国際的または権威のある研究機関が優れた評価方法を定めています。

それらの評価結果は、「鑑定書」や「ソーティングメモ」などに記載され、ダイヤモンドに付きます。

そして、「鑑定書」や「ソーティングメモ」に記載されるダイヤモンドの評価結果は、4つの指標で構成されます。

4つの指標では、1が大きさ、3つが品質に直結します。

1.大きさに関わる指標

1.大きさに関わる指標

まずは、大きさに直結する指標です。

ダイヤモンドの大きさは、目視で最も確認しやすく、一般的にミリ(mm)表示が印刷物などに表記されています。

しかし、ダイヤモンドはミリ(mm)などのスケール単位ではなく、カラット(ct)という重さの単位で売買するのが慣習です。

カラットが増すほどスケールも増す関係から、カラットで大きさ把握します。

平均的なカラットは、国内の約半数以上の方が0.2~0.4ct未満のダイヤモンドを選んでおり(ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値))、直径の目安で表すと3.8~4.8mmです。

カラットについて、もう少し詳しく知りたい方は、次の記事もぜひ併せてご覧下さい:

ダイヤモンドのカラット。大きさや価格、品質との関係を徹底解説

2.輝きに関わる指標

輝きに関わる指標

ここからは、品質に直結する指標です。

まずは、4つの指標の中で最重要だと考えられている、輝きに関わる指標です。

ダイヤモンドは、教科書通りの形に近ければ近いほど、輝きが優れます。

しかし、実際のダイヤモンドはバランスが多少異なったりするため、ダイヤモンドによって輝き方が異なります。

輝きに関わる指標の言い方は、ダイヤモンドの形を整える工程に由来して、「カット」と言います。

カットは5段階で評価され、輝きが優れるダイヤモンドを求める場合は、高評価のカットを選びます。

平均的なカットは、最高評価の「EXCELLENT(最上質)」や1つ下の「VERY GOOD(理想的)」となっている印象です。

カットについて、もう少し詳しく知りたい方は、次の記事もぜひ併せてご覧下さい:

ダイヤモンドの目利き。ダイヤモンドカットとは?実用的な情報を徹底解説。

3.綺麗さに関わる指標

3.綺麗さに関わる指標

次は、綺麗さに関わる指標です。

はじめに、「ダイヤモンドは何色?」といえば、多くの人は「無色」と答えるかも知れません。

しかし、ダイヤモンドには色があります。

それは、ダイヤモンドの一般的な天然色である、黄色です。

黄色が強いダイヤモンドは、色鮮やかで数も少なく、高価格で取引されているのが事実です。

しかし、一般的な婚約指輪では、黄色は価値を下げる要因になります。

具体的には、ダイヤモンドでの黄色はダイヤモンドを薄く霞(かす)ませる原因になります。

反対に、無色に近いダイヤモンドは、見た目が綺麗であり価値も上がります。

綺麗さに関わる指標の言い方は、そのまま色の意味で「カラー」と言います。

カラーはダイヤモンドの黄色の少なさを評価する指標で、23段階の等級で評価されます。

そのため、綺麗なダイヤモンドを求める場合は、高評価のカラーを選びます。

平均的なカラーは、「カラーレス」と呼ばれる範囲で最高評価の「D」、次いで「E」及び「F」までで、そこからさらに下の「G」、次いで「H」及び「I」までも加えて選ばれている印象です。

4.透明度の指標

透明度の指標

最後は、透明度の指標です。

ダイヤモンドは鉱山から採掘される天然物です。

そのため、ジュエリーに使えるように整える工程を経てもなお、気泡やキズなどを抱いてしまうことが多くあります。

ダイヤモンドに含まれる気泡やキズなどは、手に取るダイヤモンドによってその多さは異なります。

そして、ダイヤモンドに含まれる気泡やキズなどは、少ないほど、ダイヤモンドの透明度が高まります。

また、ダイヤモンドの中には、専門家が顕微鏡で見ても確認できないほど気泡やキズなどが見つからないものもあります。

それらのダイヤモンドは、物理的な透明度の高さのみならず、「純粋であることの証」など心理的な意味合いも一緒に強まる印象があります。

透明度の指標の言い方は、そのまま透明度の意味で「クラリティ」と言います。

クラリティはダイヤモンドの透明度の高さを評価する指標で、11段階で評価されます。

そのため、透明度の高いダイヤモンドを求める場合は、高評価のクラリティを選びます。

平均的なクラリティは、目視で気泡やキズなどを見つけられない範囲で「VVS1」、次いで「VVS2」、「VS1」及び「VS2」までの「VSクラス」と呼ばれる高ランクの印象です。

選び方の事例

選び方の事例

以上のように、ダイヤモンドは4つの指標から選べられ、平均的なダイヤモンドを選ぶこともできます。

しかし、実際は婚約指輪のダイヤモンドを選ぶとなると、それぞれの好みやシチュエーションに合わせて選ぶような場面もあると思います。

そのため、以降では、実際にあったカップルや夫婦のダイヤモンドの選び方の事例を簡単に紹介します。

A.「日常でも身に着けたい」

A.「日常でも身に着けたい」

カラット:0.128ct
カット:EXCELLENT~VERY GOOD(平均的)
カラー:D~F(平均的)
クラリティ:VVS1~VS2(平均的)

→日常でも婚約指輪を身に着けたいため、大きさが少し控えめなダイヤモンドを選択。

B.「良いものを買いたい」

B.「良いものを買いたい」

カラット:0.313ct(平均的)
カット:EXCELLENT(最高評価)
カラー:D (最高評価)
クラリティ:IF(最高評価の一つ)

→贈る相手の女性に良いものを買ったことを伝えたいため、大きさは平均的で良く、予算内でとにかくクオリティの高いダイヤモンドを選択。

C.「サプライズで贈りたい」

C.「サプライズで贈りたい」

カラット:0.527ct
カット:EXCELLENT~VERY GOOD(平均的)
カラー:D~F(平均的)
クラリティ:VVS1~VS2(平均的)

→サプライズでプロポーズしたいため、やや大きめで華やかな印象のダイヤモンドを選択。さらに、プロポーズする日付と女性の誕生日である5月27日を、ダイヤモンドのカラット数と揃えた。

D.「好みを実現させたい」

D.「好みを実現したい」

カラット:1.020ct
カット:EXCELLENT~VERY GOOD(平均的)
カラー:D~F(平均的)
クラリティ:VVS1~VS2(平均的)

→0.5ctのダイヤモンドを注文するために来店したものの、お店で贈る相手の女性が華やかな印象の1.0ctのダイヤモンドに好意を示した。そのため、サプライズの演出も含めて最終的には大きめのダイヤモンドを選択。

まとめ

まとめ

ダイヤモンドは、大きさが価格だけでなくデザインに影響し、全て同じかと言えば同じではありません。

ダイヤモンドは、大きいほど華やかな、小さいほど華奢な印象を放つようになります。

また、ダイヤモンドは天然物で一点一点の品質が違い、高品質なダイヤモンドは婚約指輪をより綺麗で美しくします。

しかし、ダイヤモンドは価格の差が大きいため、予算内で婚約指輪を選ぶ際は特に価格に注意して下さい。

ダイヤモンドは「鑑定書」や「ソーティングメモ」に記載された4つの指標で判断でき、ダイヤモンドは次のように選びます:

  • 重さの単位のカラットで大きさ把握
  • 輝きが優れるものを求める場合は、高評価のカットを選ぶ
  • 綺麗なものを求める場合は、高評価のカラーを選ぶ
  • 透明度の高いものを求める場合は、高評価のクラリティを選ぶ

以上の4つの指標から、平均的なダイヤモンドを選んだり、それぞれの好みやシチュエーションに合わせた条件でダイヤモンドを選べられます。

しかし、ダイヤモンドは永く愛用する宝石です。

そのため、できる限り、大きさ(カラット)よりも品質面に関わる指標を重視した方が良いと考えます。

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