エタニティリングとは?デザインの種類・意味・魅力・結婚指輪&婚約指輪で後悔しない選び方をわかりやすく解説
- 2025.06.13
- コラム

細かいダイヤが一列に並ぶ、繊細で美しいデザイン。
一度見たら忘れられない印象を残す「エタニティリング」は永遠を意味し、ダイヤモンドの輝きが美しく、結婚指輪や婚約指輪としても人気の高いリングです。
でも、「エタニティリングってそもそも何?」「サイズ直しができないって本当?」など、イメージだけで選ぶには少し注意も必要です。
こんにちは。チャームスジュエリーです。
本記事では、エタニティリングの定義や種類、デザインの選び方、後悔しないための注意点まで、わかりやすく紹介します。
これから指輪選びを始める方にも、知識を整理したい方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
目次
エタニティリングの意味と特徴
エタニティリングの定義と特徴を、まずは解説します。
一般的な定義
エタニティリングは、ダイヤモンドを中心とした宝石が、リングを360度一周する指輪をいいます。
その際に、ストーンは一定間隔で、同じサイズが連続して並んでいることが条件です。
また、リングは一般的に、ストレートの形状です。
エタニティ(英:eternity)には、「永遠」や「無限」の意味があります。
フルエタニティとハーフエタニティの違い
フルエタニティは、一般的にエタニティリングのことを指します。
対して、ハーフエタニティリングは、宝石が、リングをおおよそ180度半周する指輪をいいます。
ハーフエタニティリングは、エタニティリングと条件はほとんど同じですが、宝石の並びは、必ずしも180度半周とは限りません。
また、ダイヤと地金の部分でリングの厚みに変化があり、構造上の点も、エタニティリングと違います。
エタニティリングの魅力
エタニティリングの魅力を、紹介していきたいと思います。
主な魅力
エタニティリングは、ダイヤモンドの繊細な輝きが一周して連なり、華やかな印象を放つことが魅力的です。
結婚指輪の場合、ダイヤモンドは、最も数の多いデザインのうちの一つになります。
また、ダイヤモンドがメインになるデザインであることから、婚約指輪にも選ばれています。
受け入れられやすい
エタニティリングは、ジュエリーの中でもデザインや作り方がシンプルなため、時代を超えて受け入れられる指輪です。
また、ダイヤモンドを十分なほどあしらうため、デザインに飽きにくいです。
年齢を問わず多くの人が身に着けている人気の指輪であり、身に着けやすさも魅力のうちの一つです。
かさね着けしやすい
エタニティリングは、ブライダルで重ね着けしやすいことも特徴です。
エタニティリングには、バンド全体にダイヤモンドがあしらわれているため、多くの婚約指輪とかさね着けできます。
具体的に、婚約指輪が、
- 1粒ダイヤモンドのデザインの場合→バランスが良い
- アームにもダイヤモンドが留まるデザインの場合→相乗的に華やか
になります。
また、一般的にストレートの形状であるため、同じストレートの形状の婚約指輪と相性が良いです。
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価格
結婚指輪の相場は、平均にすると、男女ペアで25万円前後といわれています(2024年12月時点)。
しかし、エタニティリングは、結婚指輪の平均価格よりも一般的に高額です。
エタニティリングは、ダイヤモンドを多く使うため、一定以上の品質であれば、1本当たり20万円は超えます。
さらに、ダイヤが大きくなるに従って、価格は大きく異なり、100万円以上のエタニティリングも一般的に販売されています。
エタニティリングは高額ですが、結婚・婚約指輪に限らず、結婚〇〇周年記念の贈り物として購入されることもあります。
選ぶ前に知っておきたい注意点
エタニティリングを選ぶ際には、注意点があります。
4つの注意点があるため、それぞれを解説します。
サイズ直しができない
購入する前に、必ず知っておきたいのが、エタニティリングはサイズ直しができないことです。
そのため、リングサイズは慎重に選んで下さい。
エタニティリングがサイズ直しできない理由は、ほとんどの場合、不具合が発生するためです。
まず、エタニティリングをサイズ直ししようとする場合、変更するサイズの量は、石のサイズなどが基準になります。
また、石を抜いたり加えたりすることでサイズ直しをしたとしても、切断したりつなげたりした部分に跡が残る可能性が高いです。
さらに、サイズ直しをすると、エタニティリングはダイヤの数が多いため、どこかに緩みが生じる可能性があります。
そのため、エタニティリングは、サイズ直しが不可能と考えるのが一般的です。
ダイヤの品質
エタニティリングは、ダイヤの品質に最も気を付けなくてはいけません。
ダイヤの品質が低いと、
- 見た目の綺麗さ
- 輝き
の2つが劣るエタニティリングになります。
ダイヤの見た目の綺麗さ及び輝きを考慮すると、品質の目安は、次の通りです:
- カラー→「D」~「F」
- クラリティ→「IF」~「VS2」
- カット→「EXCELLENT」、「VERY GOOD」
カラーは、「無色透明」と言われるグレードの範囲を目安にしています。
また、クラリティは、「VS2」以上であれば、普通に指輪を手に取って肉眼で観察しても、内包物などを見つけるのは困難です。
カットに関しては、ダイヤの輝きに最も影響するため、「EXCELLENT」であることに越したことはありません。
しかし、「VERY GOOD」も許容できる範囲です(当店ではVERY GOOD以上のダイヤを中心に、エタニティリングで用しています)。
ただし、品質は、なるべく揃っていることが条件になります。
エタニティリングのダイヤは多くの場合メレの扱いであり、粒の大きさの関係から、鑑定書などは付きません。
そのため、選ぶ際に品質が提示されていない場合は、お店側に尋ねるようにしましょう。
ダイヤモンドの使い方
エタニティリングは、ダイヤモンドが敷き詰められていて、なるべく隙間のないデザインが良いです。
エタニティリングの美しさは、ダイヤが途切れることなく、緻密に連なって輝くところにあります。
また、華やかさを追求するデザインのため、ダイヤモンドを惜しみなく使っているものを選ぶことが基準になります。
ダイヤモンドの外れにくさ
エタニティリングは、ダイヤモンドが外れにくいデザインが望ましいです。
留まり方の目安は、ダイヤモンド1石に対して独立した4か所や爪で留まっていることです。
特に、爪留めでは、共有爪で、爪が小さいものには注意した方が良いです。
さらに、強度が低そうなエタニティリングの場合、何らかの衝撃でリングが歪み、爪が動いて取れるリスクが高くなっていきます。
汚れやすさ
エタニティリングは、毎日着ける結婚指輪の中で、最も汚れやすいです。
汚れは、宝石が多くセッティングされているほど、付着しやすくなります。
汚れが付着すると、せっかくのダイヤモンド本来の輝きが失われます。
また、汚れは、リング内側に石穴があるデザインでは、その部分に溜まりやすくなります。
エタニティリングを綺麗に使うための手入れやクリーニング方法に興味のある方は、こちらの記事も併せてご覧下さい:
デザインバリエーション
エタニティリングのデザインを、一覧形式で、様々な視点から見比べていきましょう。
ダイヤモンドの大きさによる印象の違い
[左:直径1.2mm、0.27ct、右:直径1.8mm、0.63ct]
エタニティリングの印象が最も変わるのは、基本的にダイヤモンドの大きさです。
エタニティリングは、ダイヤモンドの大きさが変わることによって、存在感が変わります。
ダイヤモンドの大きさが、直径で1ミリ台前半の場合は、指馴染みが良く、普段使いしやすいです。
そこから、ダイヤモンドが大きくなるに従って、徐々に存在感が強まり、自然と装着しているエタニティリングに目線が向かって意識されやすい大きさになってきます。
リング幅による印象の違い
[左:2.0mm、ダイヤ直径1.5mm、0.43ct、右:2.7mm、ダイヤ直径2.1mm、0.85ct]
エタニティリングは、リング幅の違いでもよく選びます。
リング幅は、ダイヤモンドの大きさと同様に、印象が変わるポイントです。
リング幅は大きくなるに従って、基本的にダイヤモンドも大きくなります。
そのため、リング幅が2ミリ前後の場合は、指によく馴染み、普段使いしやすいです。
一方、リング幅が太くなるに従って、エタニティリングの存在感は強まり、普段装着している時も、目線が向かいやすくなってきます。
ダイヤの留め方
エタニティリングで、身に着けた際の印象が変わるもう一つのポイントは、ダイヤの留め方です。
ダイヤの留め方は、輝きにも影響してきます。
スタイルの異なるエタニティリングを、それぞれ解説していきます。
4本爪留め
4本爪留めは、ダイヤモンドが安定し、華やかな印象を放つ留め方です。
ダイヤモンドを留める爪は、一つ一つが独立しているため、ダイヤが外れにくく安定することが特徴です。
さらに、一つ一つダイヤの周りがスッキリとしていて、技術的に光が入りやすい構造に加工されるため、ダイヤがよく輝きます。
彫り留め
彫り留めは、ダイヤが繊細に輝きながらも、フォーマルな印象を放つ留め方です。
リング表面が精巧に彫られた跡に、ダイヤを綺麗に並べて、4か所ずつ、緻密に留めていく方法で、ダイヤは安定します。
レール留めのようにリングのストレート状のフォルムが残るため、身に着けた際にスタイリッシュな印象を与えます。
共有爪留め
共有爪留めは、ダイヤが引き立って、4本爪と同様に華やかな印象を放ちます。
ダイヤに対して爪の面積が最も小さくなるため、指輪の中でダイヤの存在感が強まる留め方です。
そのため、ダイヤの輝きが際立ちます。
パヴェ留め
パヴェ留めは、ダイヤの輝きが幅広く、豪華な印象を与える留め方です。
「パヴェ(仏:pavé)」には「石畳」の意味があり、ダイヤをリング表面上に敷き詰めてセッティングします。
ダイヤをふんだんにあしらう留め方で、結婚指輪ではダイヤモンドが最も多くなるデザインになると思います。
他のエタニティリングよりも個性的で、ゴージャスな印象を与えます。
ダイヤの形
エタニティリングは、ラウンド以外のダイヤモンドでも作られます。
ラウンド以外のダイヤで作られるエタニティリングは、石の個性が強く出てきます。
例えば、エメラルドカットは、全体的に輝きが減るものの透明感に“深み”があり、一つ一つがクラシックで洗練された魅力があります。
石の個性は、ダイヤの形状によってそれぞれ異なります。
形状の異なるダイヤモンドについて、もし興味があれば、以下の記事も参考にしてみて下さい:
素材の違い
ブライダルではプラチナが主流ですが、素材(地金)をゴールドに変更することで、やや個性的なエタニティリングになります。
ピンクゴールド
近年増えてきているおすすめが、ピンクゴールドです。
素材の温かみと肌なじみの良い色合いから、女性らしさや可愛らしい印象が引き立ちます。
エタニティリングはダイヤモンドがメインですが、ダイヤの輝きと共にピンクゴールドの色味のポジティブな強さを感じられて素敵です。
イエローゴールド
イエローゴールドはジュエリーで定番の素材で、美しいゴールドカラーが、肌なじみに優れます。
古くから使われてきた素材でもあるため、エタニティリングをイエローゴールドにすると、クラシックな印象を持つようになります。
ホワイトゴールド
ホワイトゴールドは、海外の大手ブランドを中心に使われている白銀色のゴールド素材です。
銀白色の美しい希少なパラジウムを多く使用し、素材そのものが白銀色であるタイプのホワイトゴールドは素敵です。
しかし、パラジウムが少ないタイプのホワイトゴールドは、素材がややゴールド色を呈するため、表面にロジウムメッキが施されます。
ロジウムメッキが施されたホワイトゴールドには、メッキの剥がれなど、経年劣化の注意が必要です。
結婚指輪の場合、男性用のデザインはどうなるのか?
女性用の結婚指輪をエタニティリングにする場合、男性用のリングは、エタニティリングの形に合わせて、シンプルなダイヤなしの指輪にすることが多いです。
例えば、女性側がレール留めのようなエタニティリングの場合は、ストレートのラインが強調されるため、男性用は身に着けた際にスタイリッシュな印象を与えるような平打ちのリングにします。
また、男性用の指輪に加える違いは、リング幅を太めにすることしかないイメージがあります。
しかし、鏡面仕上げで光沢のある一般的なテクスチャーに対して、艶消しなどのマット加工を施す工夫をすることで、クールな印象を与える工夫などを施すことができます。
まとめ
本記事をまとめると、以下の通りです:
- エタニティリングの意味と特徴:
-一般的な定義→ダイヤモンドを中心とした宝石が、リングを360度一周する指輪
-フルエタニティとハーフエタニティの違い→エタニティリングは、一般的にフルエタニティのことを指す。ハーフエタニティリングは、宝石が、リングをおおよそ180度半周する指輪をいう - エタニティリングの魅力:
-主な魅力→ダイヤモンドの繊細な輝きが一周して連なり、華やかな印象を放つことが魅力的
-受け入れられやすい→時代を超えて受け入れられている。
-かさね着けしやすい→多くの婚約指輪とかさね着けできる - 価格→結婚指輪の平均価格よりも一般的に高額
- 選ぶ前に知っておきたい注意点:
-サイズ直しができない→リングサイズは慎重に選ぶ
-ダイヤの品質→最も気を付ける
-ダイヤモンドの使い方→ダイヤモンドが敷き詰められていて、なるべく隙間のないデザインが良い
-ダイヤモンドの外れにくさ→外れにくいデザインが望ましい
-汚れやすさ→毎日着ける結婚指輪の中で、最も汚れやすい - デザインバリエーション:
-ダイヤモンドの大きさによる印象の違い→存在感が変わる
-リング幅による印象の違い→ダイヤの大きさが変わり、存在感が変わる
-ダイヤの留め方:
--4本爪留め→華やかな印象でダイヤが良く輝く
--彫り留め→フォーマルな印象
--共有爪留め→華やかな印象でダイヤが際立つ
--パヴェ留め→豪華な印象
-ダイヤの形→石の個性が強く出てくる
-素材の違い→やや個性的になる
--ピンクゴールド→女性らしさや可愛らしい印象が引き立つ
--イエローゴールド→肌なじみに優れる
--ホワイトゴールド→海外の大手ブランドでよく使われる白銀色のゴールド素材 - 結婚指輪の場合、男性用のデザインはどうなるのか?→男性用のリングは、エタニティリングの形に合わせて、シンプルなダイヤなしの指輪にすることが多い
エタニティリングは年齢を問わず身に着けられます。
デザインはシンプルですが、ディテールまで着目すると、さまざまな違いを感じられます。
しかし、エタニティリングはダイヤモンドがメインになります。
そのため、エタニティリングではダイヤの品質に最も気を付けたいところです。
「カラット数はそこそこあるのに、あまり輝かない」というようなケースはよくあり、ダイヤの品質や留め方に原因のあることが多いです。
エタニティリングは、マリッジリング・エンゲージリングとして購入する場合でも、高額な指輪のため、購入前にはダイヤの品質や留め方など、ある程度は情報を取り入れると良いと思います。
見た目は類似していても、ブランドやメーカーごとの商品やコレクションによって、ダイヤの輝きやディテールが異なります。
いくつかの店舗で実際に身に着けてみて、輝き方の違いや指輪の存在感、自分の好みに合うかどうかを確かめながら探すと良いでしょう。
ぜひ、繊細で美しい輝きのエタニティリングを手に入れて下さい!
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